「最期」を含む小説

雨蕗空何（あまぶき・くうか）様の自主企画「同じ文末で物語を〆る企画 お題：『この魔法はあと十秒で解けます』」への参加作です。

神に選ばれし聖女が仲間と共に世界を救う──そんな物語で【私】は聖女を影から支え、最期は敵に堕ちて殺される運命にあるという。 聖女のために生まれ、聖女のために生き、聖女のために死ぬ…

死にたがりな女子高生が過ごした、最後の夏休みの日記。

病弱な令嬢の「貴女」にお仕えする「私」。夏、別荘地で、二人で遠くに打ち上がる花火を見つめながら、花火には無数の色があると「私」は思う。そして、「貴女」の中に秘められた、「表情」と…

　子どもの頃、死んだらどうなるんだろう、って考えたことは何度もある。生きる目的とは何なのか、という問いとセットにして。死んだら無に帰すんだから、真面目に生きていても無駄じゃないか…

童貞会幹部の水永がエイズで死んだ。エイズだけでなく、この世のありとあらゆる性病を抱きかかえるようにして死んだ。しかし、彼は自分の童貞を最期まで信じていた。 童貞会に所属する主人公…

とある国の王宮で、王太子とその婚約者リリアの婚約披露宴が行われていた。リリアは"絶世の美貌"と称され、まだ幼さが残りつつも既に妖艶さも兼ね備えた美少女であった。王侯貴族もリリアの…

『わたし』は金耀樹《きんようじゅ》。世界の上に根付いた一本の古木だ。 長い間、わたしはひとり佇むだけだった。何も変わらない日々、音もなく流れていく季節。これからも変わらず静かであ…

「ドルトディチェ大公一族に神獣の愛が降り注ぎし時、呪いは解け、一族はさらなる進化を遂げる」 　大陸の東側に位置するルティレータ帝国の皇都。巨大な森の中に佇む城の石碑にて、千年に…

最期に。 遺す。

　世界がゾンビで埋め尽くされてから三年──自宅で籠城し、何とか生き延びていた赤羽雪音は不幸な事故で、ゾンビに噛まれてしまう。残された猶予は七二時間。この三日間で自分に何ができるの…

「結局、原作に抗うことなんてできなかったのよ」 小説『落ち行く花たち』の世界の回想にしか出てこない脇役令嬢に転生したポーラは、彼女の執事クレイヴの悲惨な最期を避けるため努力してき…

異世界に召喚や迷い込んだり、転生したりした者にただただ付き従うだけの異世界案内人。彼女は様々な異世界人と出会い、最期を見届ける。そんな話。おおよそ一話辺り1000文字くらい。

半官半民第三セクターとしてできたショッピングモール。当初は珍しかったそれも、衰退する地域につられその役割を終える事になる。 そのショッピングモールの黎明から人生を共にした主人公は…

自分に自信のない霊媒師、ミキ。 ある日へとへとの仕事帰りに偶然見つけてしまったのは、”絶対に自分が死んだことを認めない”幽霊。 ミキは彼を説得し、自身の死を納得させることができる…

先人の尊い犠牲の上に今の平和があることを忘れぬために。

　この世界はとある星で書かれた小説の世界だ。 　転生者の少女は言った。 　「わたくしはお兄様のことが大好きです！」 　転生者の少女は願った。 　「お兄様には......幸…

　三千年前、人類は『青人類』という異星人に地球の生物と共に塔に閉じ込められた。人類は塔の頂上のドームで生活したが数が減り、リリーという少女が最後の一人となった。 　リリーを十八才…