わたしの最期

社会不適合者。

第1話 「シアワセ」なわたし

二〇XX年四月二日


豪華絢爛に桜の花びらが乱れ散る中、十七歳の少年の死体が見つかった。


私は、十七の春に学校の屋上から飛び降りて死んだ。頭から落ちる瞬間

「シアワセ」と見つめ合った。

初めて人のせいで泣いた小学生の醜いわたし、これが走馬灯だと実感した。逆らうことができない私と人間の皮を被った化け物との最悪な映画。今では名前を口にしようとするだけで嗚咽と過去の私が投影されている最低最悪な映画を見ているかのようにふかふかのソファではなく死刑台の電気椅子に座らせられている気分だった。


私の心を抉る《えぐ》。殴る。蹴る。切る。刺す。そして殺された。


いくら殴られても蹴られてもすぐに血は止まりまた繰り返して地獄が終わらない飛び降りたはずなのに過去のトラウマに呪縛されて抜け出せない私は意識を違うことに替えようとした時、私の身体はアスファルトに叩き潰された。

微かに聞こえる女の子の声。

「…今までお疲れさま、こっちでもう休もう」

そう言われたのが最期で私は意識が遠のいて、全身が冷たくなった気がした。

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