「短編風」を含む小説

うちの猫がひとの形になった。 だけどあれこれうちの猫なので、ひと月もすれば受け入れた。 一度拾ったからには勿論最後まで責任を取るつもりだが、果たしてどこまで責任を取るべきか。 …

SF、推理、ファンタジーの短編集。幕の内弁当のような三つのお味の小説をお楽しみください。

八年前夫に先立たれ、卒寿を間近にした私は、古びた家で、つましく、ひっそりと生きている。 田舎町で暮らす老女の、いつもと変わらぬ一日のこと。 ■NOVEL DAYSにも掲載していま…

サトシの休日は、ほとんどスマホと一緒。 そんな、ある日の休日にフリマアプリで見つけた、不思議な壺の話

ルルシア・クーフェは公爵令嬢。彼女はいつも傲慢で、他人を見下していて、まともな人は彼女を遠ざけていた。でも、そんな彼女にはそうふるまうしかない事情があって……？この小説は小説家に…

　何かが『台無し』になるのが好きだった。 　なんで暗殺なんてものを生業にしだしたのかと聞かれたら、そう答えるしかない。 　とある勇者が積み上げてきた功績が、培ってきた信頼が、…

その国には災厄の娘がいる。彼女が泣けば天は荒れ、地が揺れる。彼女が負の感情を抱けば、国に災厄がもたらされる。 彼女は外に出られないから、外の世界、外の国の話を求めた。 そんな彼女…

ある梅雨入りの夜から始まった2人の物語 辛い過去を持つ性同一性障害の男になりきる女青嵐 紫陽花からできた生命体　女を望んだ男四葩　 泣くたびに枯れていく記憶が意味するもの 四葩に…

一体のオルゴール人形が、持ち主の男性に恋い焦がれる話。 人形視点・大人の童話風の物語です。

2022年も続きます。 日付がタイトルになった日記風の短いお話です。 ストーリーはあったりなかったりします。 基本的に、タイトルの日付の日に書きます。 全体通してのストー…

　人の不幸を招いて生きる一人の男の人が、一人の少女に出会いました。端正な顔立ち、健康的な肉付き、薄汚れた服。どこかちぐはぐな少女に出会った時、男の人は何を思い、どう進むのでしょう…

木と男の子の物語

円山に来た時、あの頃を思い出した。 今思うと、ほんとに夢のような時間だった。

　サンドボックスゲーム好きの主人公タツヤは、ある日突然、クラフト能力を持って異世界に飛ばされた。 　そこで、国王から「娘のために宮を作ってくれ」と頼まれるが、その娘というのが、と…

取引は人々が寝静まった真夜中にしか行われない。 表社会には決して顔を出さない、謎の運び屋集団現る。 その中で、有名人なこの二人。 〈元いじめられっ子〉×〈破天荒じじい〉の異端児コ…

巡る川で竜の背に乗って生きるバラバラの方向を見つめている運命共同体。川の流れに飲まれ、流されながらも必死に巡りを止めないようにオールを漕ぎ続ける。これからの時代に飲まれず生きる私…

　親友のコンドーとドライブに行き、水族館に立ち寄った時の思い出話。

2805年。海外での致死性感染症の発生により再び鎖国状態になった日本では、幕末のような社会構成に戻っていた。 剣志隊という名の部隊は、二十二歳までの少年少女で組織されている。剣志…

◇2023/05/30「カクヨムWeb小説短編賞2022」短編特別賞受賞しました！ 黙龍と盲虎。 かつて中原の大地に、そう称された才人がいた。 一方は、江湖一の武術家として名…

　決して主人公とはいえない、鳥獣学校に通う、さえない学生、タヌキの子。実は漫画が描くのが好きで。 　いじめられたり、内職をして学校の先生に怒られたりもしますがそれでも漫画を描くの…