黙龍盲虎

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（115文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（156文字）

短編とは思えない、しっかり作り込まれた中国時代映画を見たかのような満足感を得られます。
古代中国の雰囲気も堪能できるうえ、キャラクターたちもかっこいいです。
それぞれに能力の高い彼らがだまし合い、命を削る戦いを繰り広げる――迫力のある描写に息をのんでしまいます。
短編にしておくのはもったいない武侠小説。

最後には思いがけない展開が待っています。おそらく予想がつきません。何が明かされるか楽しみに、ぜひ読んでみてください！

冒頭から一気に引き込まれる世界観。一癖も二癖もある登場人物。
制限された文字数の中で展開される、濃縮還元された怒涛の物語。
読み始めたら最後……この物語に魅了されること間違いなし。

中国の大衆小説のジャンルの一つ、武侠。
本作はそんな武侠の短編小説です。
短い物語の中に、武侠ならではの用語、キャラ、人間関係、ストーリー展開などがめいいっぱい詰め込まれています。
武人の腕が立つというだの話ではなく、登場キャラたちが自分の目的の為に色々な企てをしたり、義理人情にあついところを見せたり、思いがけない展開があったりと、本当に楽しい！

日本で武侠ジャンルに本気で触れようと思うと、ドラマだと５０話くらい観ることになるんですが、こちらなら１万字以内で武侠らしさを味わえます。
まだ一度もこのジャンルに触れたことが無いけど、興味があるという方に特におすすめ！

全三話の短編武侠小説。

短い物語の中に、登場人物の魅力がぎゅっと詰まっていて、これぞ武侠！という戦いのシーンが、迫力があって面白かったです。

隆子君が手に文字を書くシーンが個人的に好きでした。最後の最後でどんでん返しな展開も良かったです。

このふたりの別の物語もいつか読んでみたいですね！

武侠、中華系のお話が好きな方、もちろんそうでない方もおススメの作品です。