「はるかぜ」を含む小説

”はるかなる昔、我々ヒトが宇宙に輝く星に進出できる力を得しその時、異星より来る者が我らが大地と空を犯したり、空は落ち、地は崩れ、海は死に、ヒトもまた滅亡と絶望せしその時、神に選ば…

　霞ヶ関で官僚として働く島崎涼子は、幼い頃の経験から極度に貧乏を恐れていた。自身の地位、すなわち収入を守り、それを引き上げることに全力を挙げる日々を送っている。 　そんなある日、…

遠い遠い未来……。 恒星間航行とテラフォーミング技術の発達により、人類は銀河系全域に勢力圏を広げていた。 繁栄の一方、中央政府は太陽系を聖域化し、植民星に対して苛烈な支配をおこな…

時代ははるか未来の2150年、世界中に支社を置く民間軍事会社サージセキュリティー社の契約社員佐竹重蔵はだらだら今まで続いてきた己の30年余りの人生を振り返り、過去の幸せな日々を思…

西暦9980年、人類は地球を飛び出し宇宙に勢力圏を広めていた。 人類は三つの陣営に別れて、何かにつけて争っていた。 死人が出ない戦争が可能となったためである。 しかし、そのシステ…

　はるか未来の地球。 　世界大戦のまっただなかだが主人公は兵士ではない。 　主人公は補給物資を各部隊にどう分配するかを決める兵站裁判の交渉人。 　それが主人公の職業だ。 　主人公…

『誰もがアイドルに、マネージャーに、コーディネーターに、メイクアップアーティストになれる！』そんな大アイドル時代。 幼少期からずっとアイドルの大ファンであった私、美澄春華(みすみ…

「死王が生まれた」大光帝国の後宮は大騒ぎになっていた。 謀殺されたと噂される妃嬪の棺の中で赤子の遺体が見つかったのだ。 皇后の命を受け、騒動の沈静化に乗り出した美貌の宦官・延明（…

　はるか未来、文明も神々も消え去った時代。人々は生活を遡らせながらも生きていた。 　かつての力を取り戻すために神の核を取り込んだ存在、骸装者〈ミスティック〉。その適合者であるゴル…

　杏子（あんず）は杏の精霊である。名字はまだ無い。 　季節は春。華やかな桜に隠れて、控え目な花を付ける杏を観に訪れる者はほとんど居ない。 　それでも彼女は信じていた。いつの日か杏…

ここは、愛の国、リリアベル王国。 はるか昔この国を治めていたと言われる女神リリアベルは、国民にとある魔法をかけた…。 これは、魔法と恋の物語。

生きた人たちが住む世界からはるか遠く。広大な宇宙で輝く生命が場所――とわの国。 とわの国のセイランは自分を愛してくれたケンイチの次の『人生』を届けに生きた人々の世界へゆく。 しか…

月鬼。 月からやってきたという鬼は、それはそれは美しい姿をしていたそうだ。 時が経ち、その姿もはるか昔のこととなった現在。 色素が薄いものほど尊ばれる月鬼の一族の中、三津木香夜…

生涯無敗のまま老衰をむかえたルカ・ジカルド。その最後の瞬間に現れた運命の神は、言う。 「貴様の魂、預からせてもらう」 死んだはずのジカルドの肉体は神の宮殿で死後の裁判を受け、神の…

「申し訳ないが、ウチに必要な機械を使役できない君はクビだ」 ”上の世界”から不思議な”機械”が落ちてくる世界……機械を魔法的に使役するスキル持ちは重宝されているのだが……なぜかフ…

――宇宙には無数の星があり、そのうちのいくつかの星には高度なテクノロジーを持った知的生命体が存在している。これは、地球よりもはるかにテクノロジーが進んだ惑星ヨムカクが地球侵略を…

労働需要が、労働供給をはるかに上回った日本。 かつて労働の義務が存在していた世界は終わりを告げ、労働は権利となった社会。 今の社会を『精神的身分社会』と呼ばれていた。 そこで将来…

3分で読める掌編です。恋愛が似合う年齢がはるかな過去になってしまうと、すべての若者は奔放に恋をするべきだと思うわけです。

　――ヤンキーの王様『蝉原（せみはら）』にカツアゲされていた時のこと。主人公『閃（せん）』の頭の中に『謎の声』が響いた。 　「閃（せん）、お前に最強のチートをやるから、未来の地球…

　小鳥の名前を持つ、ちょっとドジで可愛い幼馴染との夏休み。 　いつの時代でも、余計な一言は「言わぬが花」なのだが……？ 　KAC2022の6回目のテーマ「焼き鳥」にまつわるお話…