「すこし ふしぎ」を含む小説

ある雨の日の夜に、僕は不気味な男を拾う。 三枝さんというその人は、壮年の外見で精神年齢は七歳くらいのかわいそうな人だった。 『可哀想』…そんな理由で手助けすることほど残酷なことは…

平成の天皇誕生日に生まれた私たちは、文通によって友人になった。 平成も終わりに近づいた頃、彼女は手紙を寄越した。 「令和ってなに？」と。 これは私たちに訪れた、すこしふしぎな物語…

アホな高校生男子の「時間停止能力って実在すると思うか」という質問に、文学少女はにべもなく「そんなのありえないでしょ」と答える。「なんでそう思うのか」と問う男子に対して、少女はスタ…

なんでもありのショートショートです。

「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト応募作品。 そういうわけで僕は、東洋水産さんへと猫を連れて訪問したわけだ。 「赤いきつねと緑のたぬきがあるのに…

　夕方。あなたと私は、ちゃぶ台の上に赤いきつねと緑のたぬきを並べる。うどんが温まるまでの少しの間、私はあなたと話す。 ──少しだけ先の未来のお話。

男が訪れたのは、お酒のアテに「物語」を提供するというバー「ストーリア」。今夜も心に透き通る物語を、あなたにお聴かせします──── ＊拙作『ストーリア』を改稿した作品になります。…

キマイラのいる森があった。トオルは森をさまよった帰り道、木の上に家を構えている少女にであう。彼女は鳥からもらった木の実を食べていた。「私、小鳥たちと会話ができるのよ。だから、こん…

聴覚過敏の少女が、土砂降りの日に、謎の生物と暗い少女と出会う。ただそれだけの、少し不思議なお話。 雨の夜道にて少女二人が出会うショートストーリーが読みたい、誰か書いてくれないかと…

その星は瘴気に呑まれ、滅びつつある。 少女、咲は、星を救う為に天から降臨した薬師を導き、信じ、願い、祈り続ける。 物言わぬ薬師はその狂信に何を思う…。 ※pixivでも投稿しま…

「私」の家に住む猫は、狭い所に隠れるのが本当に大好きなのである。 それ故に、一度隠れると何処に行ったか分からなくなり、私達家族を困らせるのだ。

新鮮なショートショート集です。おいしいよ！ 収穫(更新)は不定期です。ごめんね。

Twitterで書いていた短文をまとめました。 過去の自分を見ていられなくなったら消します。

なんの変哲もない、退屈な人生を送ってきた三十路ＯＬ・繭は生きることに疲れていた。 そんなある日、繭は家の中で、幽霊みたいに透けてひかったイモ虫を発見する。 繭はイマジナリーフレン…

　『セーラー服姿の幽霊が、いる』 まことしやかに囁かれるその噂話によるとその幽霊は、川縁の土手に群生する菜の花の中に、すうっと立っているのだそうだ。 遠く川向こうを見つめる、…

元々1年程お笑い芸人をしてた者です。 コンビを組んでいた時に、ネタを書いていましたが、様々な事情で殆ど披露せずに辞めてしまいました。 披露されなかったネタを元にショートショートに…

星新一さん、藤子・F・不二雄さん、アウターゾーン、世にも奇妙な物語、ラーメンズさんのネタに憧れて、その系統の話が大好きな作者が贈る短編SF集になる予定です。

学校一、浮いている彼は 嘘をついている風でもなく こういうのだ。 「僕が使えるのは、 魔法ではなく魔術です」 私もたいがい浮いてますが なんていうか、その… 『頭、大丈夫？…

舞台衣装のお針子さんとしゃべるうさぎの人形、町を回す曲者たちによる悲喜こもごもの毎日。

「僕の予感は当たるんだ」 そんな”僕”と僕を取り巻く人々の日常を切り取ったショートストーリー