「冬だったかな？」を含む小説

『もし、どうしても辛い事があったり、諦めきれない願いがあるなら、三日月のお守りを枕の下に入れて眠ってごらん』 幼い頃におばあちゃんから聞いた、不思議な喫茶店のお話。 小説家にな…

可能性の分だけ枝分かれして存在する世界。 朽ちかけた世界は、異形の侵略者に襲われていた。 そんな世界のうちの、一つ。 不思議な力を持つ少女がいた。 『変身』 少女は自在に姿を…

例によって十五年ぐらい前に書いたショートショートです。 その当時の創作仲間に読んでもらったら、一人から「これはありえない」とばっさり斬り捨てられました w。ストーリーが語ろうとし…

東馬新太郎を見ると誰もが完璧な人だと褒め称える。整った容姿、裕福な家、優しい家族に囲まれて育まれた優しく大らかな性格に、ずば抜けた頭脳。 女性は彼を見ると頬を染め俯き、男性は隠し…

第1歌集『発熱』より、冬の短歌10首を選んで、 順次紹介していきます。 それぞれの短歌に、オリジナルの解説を書きますので、 併せて、ご覧ください。 なお、紹介する短歌は、 原作…

福娘童話集の小話「ほどほどに」をアレンジしてみました。 寒い冬の夜、子どもたちが「火の用心」と声をかけながら街を歩きます。 街に漂う夕飯の香りに、子どもたちの意識が「火の用心」…

『冬のウェルビーイング：心と体を整えるライフスタイルガイド』は、冬の寒さと戦いながらも、心身の健康を維持し向上させるための実践的なアドバイスを提供します。 このガイドブックは、…

詩織は図書委員。 放課後の図書室には静かで、好きなだけ本を読めると期待していたのだけど。 図書委員の相方である川村さんに振り回されてしまう毎日。 ……から半年くらい経った中1の…

冬の寒さの厳しい東北や北海道では、その寒さ故に口をあまり動かさずに極力短く話す方言が発達してきたという説があるそうです。東北の血筋である自分は子供の頃に過ごした地域の東北弁をその…

冬虫夏草になってしまった好きな男、もっと早くに始めていればよかったスノボ、きくらげがきっかけで離れ離れになった運命共同体…… さまざまな思考が横を通り過ぎていくゲレンデにて繰り広…

　その冬の日、降りしきる雪はやがて全てを覆い隠すだろうと、人々は予感していた。私は、ひときわ静かなカフェの片隅で、コーヒーを手にして窓の外を眺めていた。 　カフェの奥には、古び…

【喫茶店『フルムーン』（プロローグ）】 末永くお幸せに――ミステリアスな魔法使いルナウが住んでいるのは村はずれにある住居を兼ねた喫茶店『フルムーン』。結婚相談所を併設しています。…

「旧文明には、永遠の愛を誓う儀式があったらしい」 イザベルの言葉に、ともに旅をする恋人シャノンは興味津々だ。二人は、冬籠りの支度をしながら、式の準備を進めることに決める。 とうに…

　キツネのタタリ、ささやかな片想い、やり場のない憎しみの行き先、依存し合う兄弟、手に負えない妄執。 　彼らに纏わる全てが、亡き家族を待つ男と厚かましい高校生、秋哉の出会いによっ…

私、那須野深瑚（なすの みこ）。中学二年生。 今日はこの冬一番の冷え込みとかで、今朝の通学が寒くてたまらない。 なのに、私の恋人の神前璃々那（かんざき りりな）は手袋もせずに可愛…

内気で自信のないこもりと、自然と人を惹きつける雰囲気を纏う冬菜。 二人のバレンタインデーにはほんの少し、どろどろとした感情が混じっていて…………。

高校生な音無くんの微炭酸でほんわかな日々のあれとそれ。 自主企画『カクヨムでアドベントカレンダー2023』に参加させていただきます。 『音無くんの溺愛はつたない #文披31題…

※あらすじ 　空山志織は二六歳の私服刑事。恵まれない子ども時代を送った身として、似たような境遇の万引き常習犯・天川隆彦（一三歳）のことが気になって仕方がない。 　その日も、隆彦の…