「春らしさ」を含む小説

春夏冬（あきなし）拳次は引きこもりの筋トレオタクである。 トラックに轢かれたわけでも、デスマーチからの過労死によるわけでも、そもそも命を落としたわけでもない彼は、しかし筋トレの…

堕体という名のモンスターが世に現れた。 春、高校一年生になった鹿賀優弥はその堕体に襲われそうになる。そんなピンチを救ったのは、同級生の偉久保独だった。偉久保に連れられとある事務所…

不思議系純文。2020年のエイプリルフール向けに書いた話です。

　加藤優作は、来月から大学三年生になる、平凡な青年。 　ふと、近くにある梅の花を見にきていると、そこには先客が。 　東浦梅。小学校の時、よく同じクラスになり、よく遊んだくらいの仲…

何度折れても。始まりを求めて坂道を上る。 思いがけず私はあきらめが悪いみたいだ。

田舎から東京に出てきて２年目の春、実家の母から小包が届いた。果物や自分がつけた梅干しと共に俺は一枚の手紙が入っていることに気付く。筆無精な母が珍しい。不思議に思いながら俺はその手…

花が好きだった彼女は事故で記憶を失った。 僕と過ごした五年間の全てを。 でもその方が幸せだったのかもしれない。

　ある土曜日の朝。私はパソコンを前に頬杖をついていた。活き活きしたキャラが浮かんだので、そのキャラを主人公にした物語を書こうとした。だが思いついた場面を箇条書きで数行書いたら、そ…

１５才の『私』は、地元で開催される「灯籠祭」に友人の円《まどか》とともに参加していた。 円と祭にまつわる言い伝えについて話しているうち、私は知らぬ間に「祭の伝説」に巻き込まれてい…

妖怪が見えてしまう渡辺千颯《わたなべ ちはや》は、彼らとかかわらないよう避けて生きていた。しかし中学一年の春、同級生シオと知り合って、そんな生活が一変してしまう。妖怪を「あやかし…

2月の末、一番早く春の到来を感じられる、そんな風景を詠みました。 人の力強い営みと、優雅な四季を感じていただけたら幸いです！

とある高校に、カップルを破局させることができると言われている『呪いの百葉箱』が存在した。しかし、その正体は1人の女子高生だった。

伝統ある清潤女子高等学園文芸部―――通称「百合部」。部長である私、香坂史緒は今日も部室で頭を抱えていた。 それというのも、新入生である美少女、鉄砲塚沙弥さんの書く作品が……そ、そ…

いつもより早く起きることの出来た朝、通学路で見た彼女に惹かれた。 男子高校生が主人公の恋愛もの　短編です。2018年の春頃に書いた作品

※香鳴裕人さんの自主企画、同題異話SR【March】最終回に参加している作品です。 　彼女と出会ったのは、たった二ヶ月前。二ヶ月だけの付き合いだけれど、きっとこの関係は、一…

　小さなバイクショップの店主、智明。彼の前に客は突然、現れた。要求するはNSR250R SPただ一つ。春の嵐の前触れか。 　令和3年3月3日3時33分、第3回ゾロ目祭り用「灼…

第五話「月移花影」が、あいるねえさんの「ゾロ目イベント」参加作品！！ 公開は3/3の早朝からです。 ジャスト3333字の力作(笑)。清春と佐江ちゃんの新婚物語を、ぞろ目短編でお楽…

トミジはしがない廃品回収業者。しかし金庫に閉じ込められていた妖精を助けたことから、 運命が好転します。