「祠」を含む小説

坂田史朗は、晩秋の満月の夜、昌志を連れて車を走らせた。猫神様の祠を新しくするために。

　村の巫女である、少女イズリ。 　彼女は村の人々によって、祠に入れられていた。 　年に一度の祭りの日以外。 　ずっと、このままだと思っていた。 　四年前のあの日が来るまでは。 …

KAC2020参加作品。 学校の隅、忘れられた祠には、四年に一度「それ」を呼び出せるという噂があった。 暇を持て余した男子高校生たちの遊び。ちょっと学校の怪談風味。あまりホラー…

――4年に1度だけ咲く花がある。 その噂を聞きつけて、「僕」は山を登る。 山の頂上で待っていたのは青々と茂る木と、羽衣のような白い花。小さな祠。そして赤いワンピース姿の少女だ…

「千年大祭」の世界観をひとつのくくりとして投稿していきます。

　ギルド難民のおれの楽しみは、酒場で安酒を呑みながら喧騒に身を委ね、昼下がりをまったりと過ごすことだ。時折、ギルドで紹介してもらう薬草運びで酒代を稼いでいる。そんなおれが、大鎌蛙…

西堂朱百合は九年振りに故郷へ戻ってきた。 大嫌いな海の見えるこの街に転校して、幼馴染との再会を経て、少しずつ人生をやり直そうとする。 だけど、些細な事でクラスメイトと距離をおいて…

高校の入学式の朝、不思議な祠に足を踏み入れた一人の少女。 祠の向こうには、見たこともない景色が広がっていた……。 現代の女子高生が幕末にタイムスリップ！そこで出会ったのは、新選…

追い詰められて立ちすくむ時、袋小路に閉じ込められた時、未来に希望が見えなくなった時。 真夜中の祠においで。 心からの祈りを捧げれば、親切な神様がきっと助けてくれるから……。 …

牧歌的な毎日を送る山奥の村。 その村にある封印された祠に近づく三人の男。 村人たちを説き伏せ祠を開けようとする男たちの思惑と、祠の真実とは。

神道学科を卒業したものの、どこの神社にも就職できない智子。実家のある地方の寒村に戻った彼女はある日、ひと気のない山の中で、何を祀っているかもわからない、崩れて打ち捨てられた祠を見…

数十年前の大戦時、その裏側で行われた【鬼と守り人《もりびと》の戦い】 　　市内の壊滅により、鬼を封じていた４つの黄泉《よもつ》の祠のうち二つが破壊され、北鬼《ほっき》と南鬼《なん…

　父と訪れた田舎の古い神社……その大木の洞から、見知らぬ世界に飛ばされたソータ。 　彼は、その世界では「ヒコヤ」と呼ばれる特別な存在だった――。 　異世界ジャスラの南に、ヤハト…

あらすじ 取り柄のない負け組の少年は、不思議な能力を求めるためにオカルトに手を出す。やがて、こっくりさんに興じ… そして、不思議な少女と出会い、何かを学び、経験するお話。

酔った元不良とその友人は、森の中で偶然祠を壊し、封印されていた怨霊を解放してしまう。彼は友人を見捨てて逃げ出し、自分だけが生き延びた。たどり着いた場所は桃の香りがただよう桃源郷。…

かつて世界を恐怖に陥れた魔王。 ようやく封印の祠から復活したが、そこで出会ったのは田舎の木こりであった。 ※この作品はフィクションです。 　実在の事件、人物、団体等とは一切関…

　郷土への愛も、神への畏れも、失われた現代日本。 　謙遜と卑屈をはき違え、一方で傲慢さにあふれた人々を滅ぼすべく、古来の神々がその神威を振るいはじめ、日本各地で天変地異が起きる。…

平々凡々な人生を送っていた斎藤嵐は、刺激のある人生に憧れていた。友人の風間平和の、波乱万丈な人生を羨ましくさえ思っていた。その風間と2人で出かけた旅先で、ある古びた祠に参拝した。…

俺はその日もいつも通り、一般的で怠惰な夏休みの一日を送るはずだった。 しかし、妹の美咲に無理やり連れ出され、俺は地元の山へと駆り出されてしまう。 そこで見つけた古ぼけた祠。興味本…

勇者サマは15歳で旅に出た。 目の前で魔物に殺された妹の仇をうつために。 でも、彼は方向音痴で、一本道の森で迷子に。 そこでたどり着いた地図に乗らない遺跡と、その最奥にあった3つ…