「溶けた」を含む小説

過去の運命的な出会いと、孤独な現在。 とある医師の長い悔恨とささやかな再生を描く、夏の一瞬のボーイ・ミーツ・ガール短編。 シンガー・おくみずきさんのデビュー曲「夏惜」に着想を得た…

　永遠に雪が降り続ける幻想的な町、アイオライト。 　この小さな町には、『三つの掟』があった。 　一つ、夜に鐘が鳴ったら家から出てはいけない。 　一つ、町外れの鐘塔に近づいては…

　甘酸っぱいチョコレートが、口の中で溶けて。 　いなくなったあの子みたいで。 　ひとり、ただひたすら味わった。 バレンタインデー用短編でした。

いわゆる朝チュン。 嫉妬激情型クール女子（？） 無限にも思える時間と、快楽に溺れる大学生。 艶っぽい表現の練習に。 低俗になりすぎない文章を目指してみました。

　夏休みも終わり、蒸し暑さが残るなか登校する私。振り向くと風景が膨らみ、私にそっくりの「わたし」がいた。逃げるように家路を急ぐが、体はどんどん小さくなり、その度にわたしは増えてい…

原稿用紙5枚。 お題を元にした作品。お題は「凡庸」。

【あらすじ】 　痛熱病。焼けるような痛みと熱さを伴う不治の奇病に侵された霜谷佳生は、生への絶望から荒んだ病床生活を送っていた。そんなある初夏の日、雪がちらつく病院の裏庭で、雪女の…

　けがをして引退に追い込まれたスタープレイヤーが、復活する物語です。天空闘竜という架空の競技がメインに描かれています。変身ものが好き方は是非！！！！！！！！！！

琥珀を広う青年と、琥珀の人形の小さな箱庭。

きつねのなにか様主催 『令和二年十月企画』（https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054922749492）参加作品。 偽教授様主催 『…

主人公の黒崎真白(くろさきましろ)は、精神的な事を理由に仕事を辞め病院に通院していた。 全てを諦め、自分の全てを否定し生きていた。 また、幼少期の頃から性的嗜好や性自認があやふや…

仕事に追われる毎日。 疲れ果てた僕は、深夜の公園にフラリと立ち寄った。 夏のうだるような暑さが見せる夢か、幻か。 そこには可愛らしい笑い声をあげる少女が、楽しそうに遊んでいるのだ…

百合（GL）をイメージして作った短歌のまとめです。 「百合短歌bot（@lilytanka_bot ）」に『砂凪』名義で投稿していた短歌をまとめ直したものです。

Twitterでの企画「RecitativoCantata」に参加させている、キャラクターの過去や外伝、或いはIFなどを綴っています。 何かあればTwitterにてDMを。 今…

これは、春の訪れを夢見た、僕と彼女の冬物語。 十二月。今年初めての雪が降り始めた日。 真っ白に染まっていく病院の屋上で、僕はひとりの女の子と出逢った。 ――小説家になりたい。…

人々が【新世界】と呼ばれる遠い何処かに移り住んだ未来の話。 【新世界】で暮らす一般市民の少女・アカリは周囲とのズレに違和感を覚えていた。 ある雪の日、アカリは迷い込んだ古い屋敷の…

　人の心を壊すのは、人です。 　だから、私は人を嫌いになりました。 　それでも、私は人を好きになりました。 　私の想いは届くでしょうか。 　大切な、好きになった、あの人に。

　２１２１年の地球……そこでは、数々の世界大戦と度重なる環境破壊によってオゾン層が完全に消滅。地球温暖化は爆発的に加速し日中の平均気温は悪化の一途を辿った。規格外の強烈な紫外線や…

夏。汗が胸元を流れる。 火花が散っては、記憶が蘇る。 私、こいつと一緒に何してるんだろう——。 個人的に良い感じに書けたと思っています。 ルビと話の展開（流れ）が好き。 ※薬…

暑い夏、かき氷、恋人かもしれない人。 大人になればなるほど、言えない気持ちが増えていって、心の中で大きくなっていく。 大きくなっていった気持ちはやがて、氷のように溶けてなくなるの…