「月 言葉」を含む小説

「たっちゃん。私、出来ちゃったみたい」 　そしておなかを擦る彼女は照れ笑いをしながらも少し、嬉しそうである。こちらはパジャマのまま静止してしまった。それは寝起きの私を覚醒させるの…

「フランシスカ・セラ・ソシアス、罪人である貴様に名誉ある死を与える。古代竜ギータ陛下の血肉となり、その恩恵を我らに授けよ」 　元婚約者に死を宣告され、私は古代竜ギータ陛下の生贄と…

2＊＊＊年＊月＊＊日。 突然幸せな日常は壊れ始めた。 人々の願いを食らう「ハデス」。 それに対抗すべく出来上がった組織「ヴィーナス」。 ハデスに願いを食われた人は同じよう…

出会いはまだ少年だった頃。大人の男に成長した二人の想いはすれ違ったまま。「ずっとお前が欲しかった」この言葉を伝えられず絡み解ける運命の糸。 海藤猛（かいとう たけし）36歳 × …

素晴らしい仕上がりに　　 　　　　成ってます。 　　 　　　全物質生命論の補足・・全物質生命論とは、言葉の通り、全ての物も生命も、生命であると言う事です。共産主義の元は、唯物論で…

　魔術を自在に操る人類が大陸全土を支配した、生まれた家によって将来の仕事が決まる世界。 　ヒトが生態系の頂点に君臨する時代に、ニンゲンに奉仕する生物――アオイトリ――の少年「青（…

11月5日に著者初の小説『アインが見た、碧い空。あなたの知らないベトナム技能実習生の物語』（学而図書）を出版。 それを記念して『白チ世界』も改訂することにしました。 この2つ…

人文系と芸術系の学部が併設された新設校に進学した主人公は、秋の学生制作発表会でひとつのパフォーマンス・アートと遭遇、衝撃を受ける。『額縁の魔女』とあだ名される制作者が、戸惑う主人…

「I love you」という言葉を夏目漱石と二葉亭四迷は何と訳したでしょうか。 「I love you」なんて私は素直に言えなくて、文豪の力をお借りして先輩に告白しました。け…

「どうして観る将の私が探偵見習いに？」 将棋界の大スター、超絶イケメンの亀井晴也四冠のアクリルスタンドを買うために将棋の聖地・千駄ヶ谷に来た将棋を指せない完全観る専門の将棋ファ…

秋彼岸の9月20日、不登校の少女・思歩は、庭の銀杏樹から滑り落ちてきた銀杏の精霊・一葉に〈暮れることのない秋彼岸〉へと案内される。靴は〈羅針盤〉に形を変えて、精霊のいるところを指…

なぜか8月の夏に、存在しない幼なじみと再会した懐かしい思い出を植えつけられたのだ。 彼女は、自分は島で、岸に上がらない潮を待っているのだと言った

　連綿と受け継ぐ合言葉は、一人の男の人生を彩っていた。 　それは決して押し付けるものじゃないが、人生のどこかには必ずあって、実は大切なものだったんじゃないかと気付かせてくれる掛け…

１９８０年代、「奥様パート募集」と言う言葉が新聞折り込み広告に溢れていた。それはネット社会になるほんの少し前で、電話での営業が盛んな時代。 そんな時代に武井マネージャーは営業会社…

「女は他にも大勢いるのよ」 　かつて恋人を病気で亡くし、彼女が残したその言葉に従って定期的に「女を買う」という無聊な日々を過ごす智哉は、ある晩狂った男に噛み付かれ、自室で気を失う…

　あの時、橋に身を投げ捨てて死んでいたら、きっと今もこんなことで泣くこともなかっただろうな。 　明日のクリスマス前日に、私は思い出して貰えなかったら……。そんなことばかりを考え、…

2030年4月1日　突然、地球が異世界と融合した。 そんな未知の世界と化した地球では、様々な人種が存在し、プレイヤーとなった人々が領地略奪バトルを繰り広げ始めた。 人々は頭の…

5月のとある平日の午後、僕はふと降りた駅で喫茶店に入った。そこで口にしたチーズケーキが、彼女が残して行った言葉を、鮮やかに描き始める。

いつからだろうか。僕が生きるふりをする、つまらない枯れた人間のようになってしまったのは。 　何を見ても面白いと感じず、楽しいということも年月が経つにつれて減っていってしまった。 …

向上心を持ったら苦しくなった素人物書きの独り言です。結構ネガティブに書いているので、どうか無理に読まないでくださいね。読んだ人が悲しくなったり、苦しくなったりしたら申し訳ないです…