「純文学かな？」を含む小説

主人公 白河 悠里（しらかわ ゆうり）の独白のような視点で描写し、詩と小説の調和を意識した作品 夏に得られた 冬に散けた

わたしの耳には、音が溢れて聞こえた。 僕の耳には、音が歪んで聞こえた。 聴覚過敏に悩む高校二年生、山本美月は、雨に濡れる6月のある日、彼に出会った。一心不乱に紫陽花をスケッチす…

つるし雛を見て思いを馳せる 小さい頃の娘、結婚した娘――育てた母の思い ４０字×４０行で書いたショートショート１４番目 １００作品まで書きます！

男は付き合って2年になる女がいました。 黄金の葉をつける秋の銀杏並木を歩きながら女の友人であるマオちゃんの結婚式に行くことが決まりました。 マオちゃんの影響のせいか、女は結婚に対…

変哲のない毎日を送る”僕”。何者にもなれない自分に対する絶望が、時間とともに彼を苦しめ、やがて自殺の影を落としはじめる。

　人として生きることの意味が分からなくなってしまった主人公――左近寺容生《さこんじようせい》は、アンドロイドの少女と出会う。彼らはお互いに対しての許されざる感情に翻弄されながらも…

高校二年生の夏休み、僕は今まで知らなかった大人の世界を少しだけ、覗いた。

正月の日記。

　雪の降りしきる寒い日。 　少年・たくは、とあることから、近所に住む「おじさん」と交流を重ねるようになる。 　二人は雪の中、温かな日々を過ごす。

彼女は創作の世界を慈しむように愛していた。 現実から目を背け、ひたすら創作の世界に生きようとしていた。

高校時代に思っていたことを

今はもう筆を折ってしまった友人と合作したものになります。前半は私が、後半は友人が。

「店長すみません、明日の夕方シフトって入ること出来ますか？」 　このセリフを言った後の展開は、決まっている。 　店長は考える素振りも見せずに、こう言った。 「本当かい？　ちょうど…

初稿です。現実と非現実のちょうど境界はどうなっているのでしょうか？妄想しただけでワクワクしませんか？経験と想像の狭間と近しい世界であろうと妄想しました。そんなワクワク心だけで書い…

　ある事件に遭遇したことで奇妙な身体変容を経た人々と、彼らが通う学園を舞台に起こる出来事を描く連作短編集。 【二つの短編はそれぞれ独立した話としても読めるので、片方だけ読んで貰…

大みそかの午後に、僕はどこでもない公園のそばの道路に車を停めてホットドッグを食べていた。そして気が付くと僕のそばには少年がいた。

真夜中にチョコレートを食べる『私』にある晩、隣の部屋から青年に声をかけられて…

いつしか人は無性生殖をするようになった。 だから佐々木さんはいつまで経っても佐々木さんのままだ。 オレも同じ。 オレもいつまで経ってもオレのまま。 明日、オレはまた新しいオレにな…

田舎で二人暮らす老夫婦は孫達が来るかもしれないと期待して準備をする。でも。 切ないお正月の短編