銀杏並木には毒猫
星川ぽるか
銀杏並木には毒猫
二丁目から三丁目に続く銀杏並木道は大変有名です。鮮やかな黄金が天蓋を覆い、足元は鏡のように銀杏(いちょう)の絨毯が隙間なくずっと続いていきます。ここでは地面の色は見えません。
11月上旬から下旬にかけて、黄金に色づく並木道は町の外でも屈指の人気を誇ります。
団地マンションに住む若い男はすっかり色変わりした銀杏並木道をベランダから見下ろしました。
どこか子供っぽさのある黄色の薄い葉が、地面を覆い隠すように咲いていました。あまりの黄色さにめまいを予感した男はベランダに戻りました。せっかくの休日を銀杏並木などに邪魔されたくありません。煙草を吸おうと箱を見ると一本もなく、男は気だるそうにコンビニへ行きました。
厄介なことに最寄りのコンビニはあの綺麗な銀杏並木の下を通らなければなりませんでした。
男はこの銀杏並木が好きではありませんでした。綺麗な景色が嫌いなひねくれ者ではない彼ですが、秋に色めくあの鮮やかな黄金の銀杏に囲まれることがたまらなく恐ろしいのでした。
足早に銀杏並木を抜けて、コンビニで買った煙草をもうもうと吹かして並木道の前に戻って来ます。
早く家に帰りたいという思いが勝って、男は仕方なく銀杏並木の下を歩きました。目が痛くなるような銀杏の天蓋とカーペットに挟まれた男は通るんじゃなかったと後悔に苛まれながら歩く足を速めます。俯きがちに歩いていたせいで、眼前にいた一匹の猫に気付きませんでした。ぎょっとした男はその猫の肥え太った体に驚きました。いざとなればこの猫は俊敏に動けるのか疑問に思います。黒い体毛がいっそうその不安さに拍車をかけました。
さては銀杏でこんなに太ったのか。
男は前を歩く猫をしばらく凝視していると、猫が視線に気付きこちらに振り向きました。
銀杏にも負けない黄金の猫目がじっと男を見ました。
男はすぐに猫を追い越して、その目から逃げました。あの不穏な猫からは銀杏並木と似た恐怖を感じたのです。
その次の週、男は彼女と休日を作って出掛けていました。彼女が良いところに連れて行ってあげると言って、男は銀杏並木の下を歩いていました。
「ここに来れて良かった」
ポケットに手を入れて、春風のように男は穏やかに笑いました。
「ずっと忙しかったもんね」
隣を歩く女は男以上に笑いました。
二人は社会人になってから中々会う機会がありませんでした。澄んだ空気とカラッとした日照りが二人の久しぶりのデートをささやかに祝っているように暖かいです。
物静かな男に女は明るく声をかけました。
「ねえ、知ってる? マオちゃんが来週結婚するんだって」
女はよく他人の話をするのが好きでした。自分の話とは違って、深夜ラジオのように延々と話してられることが男は不思議に思っていました。
「相手はあの金髪のバンドマン?」
女は白い首を横に振りました。
「うんうん。IT企業の人らしいわ。三つ上の。すっごい稼いでるんだって」
少し羨ましいように聞こえた男はくしゃっとした苦笑を作りました。
「僕じゃ太刀打ちできそうにないな」
「そんなことないわよ。お金なんかより価値観とか相性の方がよっぽど大切よ」
彼女は時々、男を傷つけないように透明になることがありました。本当か嘘かわからない、真実味の薄い言葉を吐く時が男は少し怖く、大抵は女自身に関することにそれはありました。
「マオちゃん、前まで夢を追いかけてる人が良いって言ってたのに。人の言葉ってアテにならないわよね」
女は呆れたように言いました。
「前の彼氏がお金無かったし、たぶんその反動だろうね」
「でも付き合ってまだ半年ぐらいで結婚は急ぎ過ぎじゃない? 私たちで二年と少しなのに。せめて私たちぐらいじゃないと」
男はさっきまで女と合わせていた歩調がわずかに乱れました。
「大丈夫?」
心臓を掴むような掌握された気分になりました。
男は声のトーンを上げて朗らかに笑います。
「大丈夫、大丈夫」
「もしかして疲れてる?」
「大丈夫だよ。心配いらない」
「それなら良いけど」
恋人となってそれなりの月日が経った男と女ですが、男は日に日に女とどのように接したら良いのか、わからなくなってきていました。彼女と顔を合わせると知恵の輪を解くことを強いられるように億劫になりました。
女は顔を上げて銀杏の枝葉を見つめます。
「銀杏、綺麗ね。この黄色が好きだわ」
女のことが嫌いになったわけではないし、惚れていないわけでもありませんでした。銀杏並木の景色が好きなことは別に構いません。しかし、男の胸は釈然としない思いでいっぱいでした。好きだから付き合ったはずなのに、男は女のことで昂り、一喜一憂することが極端に減りました。いわゆる倦怠期というものでもないと思う男は、この曇天のような面持ちの正体が判然としないことに、不服な気分になりました。
一陣の冷たい秋風が頬を撫でます。
銀杏の梢が揺れて、いくつかの銀杏がひらひらと舞いました。男の肩に銀杏が乗ると、男は毛布に頭を包まれたようなぼんやりとした心地良い気分になりました。どこを見ても一面黄金に彩られた並木の下が自分を遠くに連れて行ってくれるような気さえしてきました。
「マオちゃんの結婚式に招待されてるんだけど、彼氏も一緒にって言われてて」
女は探るような声色で言いました。
普段は使わない女の声色で、男は雲の上にいた気分からハッとしました。一瞬、女が横にいたことを忘れていました。
「別に構わないよ。でもご祝儀とか用意しないといけないな」
「私が用意するわ。あなたは当日、ちゃんと来てくれればいいから」
女は綺麗に微笑みました。
銀杏並木を抜けた男はようやくまともに息が吸えたように感じました。肺に冷えて冴える空気が満たされて、茫洋とした頭が急に覚めました。寝坊で遅刻したような罪悪感がぶわっと毛穴から吹き出しました。
銀杏並木の下をたびたび駆け抜けて来た男にとって、今日ほど長く銀杏並木の下にいたことはありませんでした。
見上げると銀杏の梢は一つもなく、優しい青空がこれでもかと広がっています。男はくるっと振り返って銀杏並木を見ました。まるで人懐っこい黄色い怪物が笑顔で口を開けているような恐ろしさを感じました。男が恐怖するすべてがこの黄金のトンネルに存在しているように思えてなりませんでした。
男の戦々恐々ぶりは、意外なことに女にはバレていませんでした。
「当日、迎えに来るわね」
男はすぐに口を開きました。
「いや、駅で待ち合わせよう」
男はもう銀杏並木の下を歩きたくありませんでした。
あなたがそれで良いならと言って、女は了承しました。
あっという間に結婚式を迎えました。
女の友人であるマオちゃんのウエディングドレスは清廉とした純白で、ベールに包まれた顔は男からはよく見えませんでした。マオちゃんの花嫁姿に女は小さな声で「綺麗ね」と言いました。男も同じ声で「そうだね」と返しました。
しかし男はあまりそうは思いませんでした。
そこにあるのは花嫁という形式にハマった一人の着飾った女であり、マオちゃんが綺麗とは思いませんでした。
ドレスが彼女を綺麗にしているのだろうと男は納得しました。
正真正銘の夢の光景です。教会の厳かな鐘の音と神父のカタコトの日本語が静かに響きます。型にハマったよくある式典の流れにただずみ、誓い合う二人は確かに幸福のベールを肩からかけていました。
二人の世界を参列席から傍観する男は隣に座り、涙ぐむ女を見ました。
その涙の意味が男はあまりわかりませんでした。
結婚式はつつがなく終わり、二次会は酒盛りで浮かれた
宴会の熱気に当てられた男は外へ出て煙草を吸いに行きました。上気した体に秋の夜風が冷たく沁みて、男は意識がはっきりしました。
夜空に浮かぶ白い月の下には男以外の人影はなく、宴会場から漏れ出る笑い声だけがかすかに耳に届きます。
「おや、先客だ」
外へ出て来たマオちゃんが男に声をかけました。
「ああ、マオちゃんか」
男はまだ半分ほど残った煙草を消しました。
「吸ってていいのに」
「ドレスに臭いがつくとダメでしょ。今宵の主役なんだし」
マオちゃんは澄んだ水色のドレスを着ていました。
「別にいいのに。むしろ私が吸いたいくらい」
マオちゃんは前のバンドマンの彼氏の影響でよく煙草を吸っていました。男の彼女は煙草が嫌いだったこともあって、マオちゃんと男はささやかな意気投合があったのです。
男は煙草を一本取り出して火をつけます。マオちゃんから少しだけ距離を取りました。
「私にもちょーだい」
せっかく開けた隙き間を詰めてマオちゃんは男の咥えていた煙草を取りました。細い指で挟んだ煙草にそっと口をつけて吸いました。
「懐かしいな。この味」
故郷に帰ってきたような暖かい表情を浮かべて、マオちゃんは煙草を吸います。
「旦那さんね、煙草が嫌いなの」
マオちゃんが吐く息は煙草の煙と冷気の混ざった白濁色でした。静寂な夜の気配をそのまま
「吸ってること言ってないの?」
「言えないよ。嫌われたくないもん。それにやめるいいきっかけとも思ったし」
「でも吸ってるじゃないか」
「今宵は主役だからいいの。旦那さん、めちゃくちゃ酔ってるしわからないよ」
「その調子だと先が不安だよ。せっかく結婚したのに明日にでも離婚しそうじゃないか」
「どうだろ。もうしかしたらしてるかもよ? あの人、たぶん二、三年したら浮気しそうだし」
ダウナーに呟くマオちゃんに男もだんだん落ち着いていた気持ちがざわつきました。
「あんまりそう言うこと言わない方がいい」
「なんで? 思ったことを友達の彼氏にこぼしてるだけじゃない。こうして結婚式はあげたけど、あの人の家とか入ったことないの。同棲の話をしてもはぐらかされるし、将来のことだってあの人、仕事の話しかしない。趣味はスキーらしいけど、嘘っぽいのよね。本当何考えてるか全然わからないのよ」
男はマオちゃんのことがよくわからなかった。
「それで結婚したの?」
男の疑念に満ちた声にマオちゃんは潤んだ目で男の顔を向きました。
「それでしたの」
その目の輝きに見覚えがありました。逸らしたくなるような綺麗で純朴な怖い瞳です。男は最近どこかで確かに見ました。
そうだ、と思い出しました。
銀杏並木にいた肥えた黒い猫です。
あの人をどこか見下したような銀杏と同じ黄色い目をした黒い猫でした。みすぼらしい肉体のくせに、その目が放つむずむずと落ち着かない不穏な視線が、今のマオちゃんからはしました。
あの時の光景がありありと浮かび、克明に想起されたあの恐怖をマオちゃんに重ねました。むくむくと膨れてくるあの黄金の恐ろしさをぐっと堪えて、頭を横に振りました。
自分は彼女の友人相手の、それも女性相手に何をビビっているんだと叱咤して彼女のうるうるとした邪眼と相対します。
「すまない。嫌なことを聞くがなんでそんな男と結婚したんだ?」
マオちゃんは純然とした声で答えました。
「それしかやることがなかったの。もう24だしね」
男はそれから何も言うことがありませんでした。
火事場に乗り込むような心意気でマオちゃんと相対したので、精神はへとへとでした。疲弊した心の隙を狙ったかのように男の彼女が現れました。
お酒で火照った耳がやけに紅く男には見えました。
「二人ともここにいたんだ」
女は微笑み、何も疑っていないとアピールするような平和的な声でした。もちろん、男もマオちゃんもその態度が咄嗟に繕われたものであると見抜きました。
「私、戻るね」
マオちゃんが泣いた子どもも笑うような微笑を女に向けて、宴会場へ戻ります。
女は男の隣にゆっくりと立ったあと、男が咥える煙草を見つめました。
「マオちゃん、煙草吸ってたの?」
男は頷いて返事をしました。
女はわずかに目を細めて男の横顔をじっと眺めました。
「同じ臭いがした」
「あげたんだ。我慢してたみたいで」
「我慢なんて、あの子はどうせできないんだから。早く旦那にバラせばいいのに」
面白くなさそうに口をすぼめる女に男はなんと声をかければいいか思いつきませんでした。
しばらく沈黙が続きます。ローカル線を走る終電の車窓から白い光が洩れます。風の音がよく耳に聞こえて、黒い木々のざわめきが響きました。山肌をなでる秋風に女の短い髪がなびくと、女は崩れそうになった髪を手で押さえました。
「結婚ってどう思う?」
女が開いた口はひどく冷めたく、今まで聞いた声音が偽物のように思えました。男はできる限り女とは反対の声音で返します。
「タイミングだと思うけど」
「じゃあタイミングが悪かったら、どんなに良い相手でもしないの?」
「そうなるけど、良い相手ならするさ」
男は女が次に何を言うのか。
普段は一切掴めない彼女のことが、この時ばかりは手に取るようにわかりました。
「じゃあ、私は良い相手?」
予想外だったのは猫を撫でるように甘い声だったことです。脳髄が痺れる甘美なこの感覚は、初めて彼女と大学で出会い過ごした時以来でした。
女に惚れた理由はこれでした。完璧に男を陥落させる瞬間を女が持っていたからです。それは女の本性が入る余地のない作為的な銃弾ですが、男はそれが好きでした。
男は女の本当のことなど知りたくなかったのです。彼女の好みも嫌いなものも、その心の内すらも男は知りたくなく、ひたすらに男を撃ち落としてほしかったのです。
男にとって女は綺麗な女神だったのです。
しかし、もう手遅れなのかもしれないと男は落胆していました。男はもう女について知り過ぎていました。好きな食べ物も好きな音楽も、体のほくろの数も知っていました。
女の中にもう神を見つけることが、男にはできなかったのです。
「いい相手だよ」
男は作為的な微笑みを浮かべました。猫を撫でるように甘い声で囁いた男の返事に、女は人並みに笑いました。
「嬉しい」
男は嬉しくありませんでした。
「じゃあ私マオちゃんのところに行ってくるね」
仲直りをするようにマオちゃんのところへ行った女の背中を見送った男は、煙草に火をつけたあと自宅方面へと踵を返しました。
底冷えする夜を男は静かに歩きました。
月明かりと少ない街灯を頼りに氷のような道路を煙草を吸って進みます。
男は珍しく結婚について考えを巡らせました。女と築く家庭は溢れんばかりの幸せが詰まっていると想像しても、男の心はこれっぽっちも踊りません。ただ女が自分の妻となり主婦となり、陽気なおばあさんになる必定の流れが耐えられませんでした。
俯いた頭のまま足早に歩くと、夜の闇に溶けた歩道に目が痛くなる黄金の絨毯が視界に入りました。顔を上げると銀杏並木の中に男はいました。どこを見ても一面黄金に彩られた空間は、煌びやかでとても恐ろしいです。
気が狂いそうな男は寒さもあってぷるぷると震えて銀杏並木の下から動けなくなりました。風が吹き荒れるなか、男の足下に生き物の温もりを感じました。カチンコチンの脛をこするのはあの日見た肥え太った黒い猫でした。
猫は甘える声で鳴きました。
ご飯をねだっているのか、男は銀杏並木の恐ろしさを一瞬だけ忘れました。
「悪いが何も持ってないんだよ」
男が震えた声で言うと、猫はさっきまでの愛らしさはどこへ消えたのか、薄情に去って行こうします。
男は猫の卑しい性根に腹を立てました。
「なんだよ。飯がないとわかった途端それか」
男は猫を追いかけました。すると猫は走り出しました。男も走りました。猫は肥えているくせに、存外に俊足でした。黒い体毛も相まって闇夜に溶けていってしまいそうな猫を必死で追いかけます。随分と走った先で猫は立ち止まりました。
男は肩で息をしながら周囲を見渡しました。
来たこともない、銀杏で囲われた牢獄のような場所に辿り着きました。夜空の隙間も垣間見えないほど、銀杏が咲き狂うその足下には大量の銀杏が落ちてありました。まだ新鮮らしいそれを、黒い猫は黙々と食べ始めました。
男も走ったせいでお腹が空いたことに気付きました。男も丸く色の綺麗な銀杏を食べます。まるで蟹を食べるように目についた銀杏を口に放り込んでいきました。
どこを見ても黄金が男の前にはありました。秋の香りが充満する銀杏の牢獄は黒の猫だけが頼りでした。この猫が自分と同じように銀杏を食べているから、男は正気を保っていられました。
しばらく食べた後、猫は立ち去ろうとしました。
男も猫を追いかけて銀杏の牢獄から立ち去ります。猫についていくと、最初にいた銀杏並木の下に出ました。
猫は男に一瞥だけやると、今度は男について来れない速度であっという間に夜の闇へと消えていきました。
男は銀杏並木の下にぽつんと立ち尽くしています。なんだか疲れがどっと込み上げてきて目がくらみ、足が鉛のように重たく感じました。
目が霞んできました。しかし銀杏並木の下にいても恐怖や不安はありませんでした。
お腹が痛くなってきました。ぎゅるぎゅるとしぼるような嫌な音が聞こえます。けれど銀杏並木の下から離れたいとは思いませんでした。
あの黒い猫はこの並木のヌシなのだろうか。男はそんな想像をしました。
男が茫然と立っていると、目の前から女が血相を変えて走って来ました。
「どこに行くの。心配したじゃない」
女は本当に心配したような顔でした。その表情の影には底はなく毒気もなければ神聖さもありませんでした。
ひたすらに凡庸です。
先週の彼女にはまだ毒がありました。神は死に、美しさも失われて、男を包むのはただ銀杏のような綺麗さと黄金の暖かさがでした。
男にとってそれは恐怖でした。しかし今はその恐怖を感じませんでした。
「早く戻りましょ。疲れたなら寝てて良いから。マオちゃんも心配してるの」
「悪かった。わかったよ」
男は朦朧とする霞がかかった視界のなか、一歩を前に出しました。すると力んでいたお尻が緩み、水々しい脱糞がパンツの中で解き放たれました。お尻に清涼感が浸透して猛烈な痒みが男のお尻に集中して、惨事が閉じ込められました。
「こんなところで何をしてたの?」
男はお尻の穴を掻きながら柔らかく言いました。
「猫を追いかけてたんだ」
女は特に意味もなく穏やかな笑みを浮かべました。
二丁目から三丁目に続く銀杏並木道は大変有名です。鮮やかな黄金が天蓋を覆い、足元は鏡のように銀杏の絨毯が隙間なくずっと続いていきます。ここでは地面の色は見えません。
11月上旬から下旬にかけて、黄金に色づく並木道は町の外でも屈指の人気を誇ります。
その銀杏並木の下に一匹の肥え太った猫がふらりと出没するそうです。その猫は銀杏を食べて過ごす、なんてことない猫なのですが、いくら銀杏を食べても死なないようです。
銀杏並木には毒猫 星川ぽるか @poruca_hoshikawa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます