「おとぎ話」を含む小説

遠き異世界、ミネルヴァ大陸の歴史に忽然と現れた偉大なる術者の一族。 その力は自然の摂理をも凌駕するほどに強力で、世界の安定と均衡を保つため、決して邪心を持つ人間に授けてはならない…

　アランは小さな町の教会で働く年老いた神父である。主な仕事は懺悔室の立ち合いだ。ウォールミラーが掛かっているその小さな懺悔室に、幼い少女が足を運ぶようになっていた。そうして彼女…

少女と妖精は出会い、やがておとぎ話となった。

【あらすじ】 大魔法使いである祖母から貰った真っ赤な頭巾を身につけた少女チェルは村のみんなから「赤ずきん」と呼ばれ、可愛がられていたが、本人はそのことをあまり快く思っていなかった…

７月４日　アメリカ合衆国　建国記念日 そんなこと、当時の僕は知りません。

【序章あらすじ】 　東の果てにあるアルテア王国の若き財務大臣トワメルは干魃による税収難を補うため王国の東にあるポロニウム地方の徴税を主張するも朝議の席において不可解な理由で却下さ…

　代り映えしない大量の水の上に、いつの間にか、人間が立っている。海鳥や跳ねる魚すら見かけたことがないのに、水の上に立つ人間が見えるだなんて、私もとうとう幻でも見るようになったか。…

【あらすじ】 お城の中で王子である大好きな兄と暮らしていたエレナだったが、兄が結婚すると知り、ある計画を立てる。 しかしそれは失敗し、城から追放されてしまった。 森で暮らすように…

2022年夏、日本のとある片田舎に隕石が落下する。 隕石は鈍い光沢を放つ桃色の球体であり、その中から現れたのはなんと元気な『女の子』だった。拾い上げた夫婦によって桃子と名付けられ…

桃太郎にシンデレラに人魚姫に赤ずきんなどなど、世界中にある童話のキャラクターや設定をチョットだけ改変してコメディにしてみました。 心の綺麗な良い子は見ない方が良いかもしれません。

　増加の一途をたどっている『ピーターパン』のうちの三匹が、ネバーランドから出ていくことになった。 　彼らは鬼ヶ島や竜宮城など、各々が別の地へ向かい己の力を誇示する。そして時が流れ…

おとぎ話の金太郎。 大人になって「坂田金時」と名乗り源頼光に仕え、やがて「頼光四天王」と呼ばれ、主君や他の四天王と共に酒呑童子を退治した。 この物語は、酒呑童子を退治してから数…

突然持ち上がった見合い話。 相良財閥の社長令嬢の相良雪乃は見合いをせずに逃げ出す。 初恋もまだなのにお見合いで結婚なんて絶対に嫌！！ おとぎ話に出てくるような王子様がきっと私を…

昔、むかし とある山中に「おい！　おい！！」 と、呼びかけるものがあったとさ

わたしは、海に行く。 そこにはあの人がいる気がするから。 呼ばれている気がするから。

　もしあなたがコウモリになったとしたら、どんな風に世界が見え、どんな目に遭うだろうか？ 　空を飛ぶのは怖いだろうか？　超音波で障害物を避けるというのはどんな感覚なのだろうか？ 　…

偉い先輩神様は言った。 「桃太郎っていうおとぎ話を作ってきてね」 若き神様は言った。 「桃（赤ん坊が入るサイズ）から、赤ちゃん登場ってどういうこと！？」 先輩神様の台本『桃太…

人暦231年、突如魔界より悪魔や魔人が侵攻してきた。今まで魔界などおとぎ話にしか過ぎなかった人類は成す術もなく蹂躙されていった。さらにはその当時、人類はいくつかの国に分かれており…

昔話の「くらっ子鳥」 大鷲に子供を攫われ、追いかけていくうちに鳥になってしまい、ずっと鳴きながら空を飛んでいるという救われない話……。 そんな結末を変えるために引っ張り出してき…

わがままな貴族の娘は、気に入らない人間がいればすぐに死刑にしていた。 ある日、死刑が行われる中庭で、黄緑色の芽を見つける。 芽は人の血を浴びて成長し、美しい薔薇をつける。 唯一の…