概要
ここにいるのは私だけ。
代り映えしない大量の水の上に、いつの間にか、人間が立っている。海鳥や跳ねる魚すら見かけたことがないのに、水の上に立つ人間が見えるだなんて、私もとうとう幻でも見るようになったか。
人間がさっと腕を大きく動かすと、それに合わせて水しぶきが上がった。
右へ振れば、水しぶきも右へ。左に振れば、水しぶきも左へ上がる。まるで人間が海をまとっているかのような不思議な光景だった。
※ GENSEKIコン参加作品です。
人間がさっと腕を大きく動かすと、それに合わせて水しぶきが上がった。
右へ振れば、水しぶきも右へ。左に振れば、水しぶきも左へ上がる。まるで人間が海をまとっているかのような不思議な光景だった。
※ GENSEKIコン参加作品です。
この文章を読んでいる皆様に、卵を割るたび黄身が二つ入っている祝福がありますように!
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