「聞こえ」を含む小説

知り合いから譲り受けた風景画を見たとき、そこに描かれているものとは無関係であるはずの、「カコン」という音が耳に入ってきた。その「カコン」という響きは、一体、どこから聞こえてくるの…

※あらすじに妖怪と句の解説をつけております。 もしも現代に妖怪が暮らしていたら そんな情景を詠んだ二十句 人に馴染み人とあるのか 人から離れてしまうのか どちらにせよ人のある限…

高野つかさの恋人である朝霧さやかは、生まれた時から耳が全く聞こえなかった。けれど彼女はいつも明るく、耳が聞こえない事など一切感じさせない性格であったため、つかさは彼女のその姿が本…

突然だが、エルフという種族を知っているだろうか.... あまりに突然のことで何がなんだかわけが分からない。 しかし、これだけははっきりと分かる. 俺は、今...男ではないと…

　海へ遊びに出来かけた、一人の少年がいる。 　彼の名はサース。今年で、九歳になった。 　サースは、家に帰る途中でお腹が空いたので、空腹を満たそうとして食べ物が売っている露店街へ立…

高校2年生の鹿島 凛（かしま りん）は、毎年八月に特別な日を迎える。 中学2年生の夏に交通事故で命を落とした親友、月乃 陽菜（つきの ひな）の命日だ。 凛は毎年、この日になると陽…

仕事帰りにコンビニへ寄った。残業が長引き、体は疲れ切っている。そんな時、声が聞こえて…。

病気で亡くなった子供の声が、録音機能付きのおもちゃの電話から聞こえてくる。 これはあの世からのあの子の呼びかけなんだろうか。もう一度会いたい。でも会えない。 おねがい、二度と離れ…

私は死んだ王の声が聞こえる――― アルトラ王国は全方位を他国に囲まれ、領土争いが絶えなかった。先月その争いに見事勝ち抜いたものの、対価に王が戦死した。 王宮勤めのメイド、フェリ…

　これは隣の部屋から聞こえてくる音の話です。 （これは重複投稿している作品です。「ハーメルン」にも投稿しています。https://syosetu.org/novel/34433…

　海へ遊びに出来かけた、一人の少年がいる。 　彼は、家に帰る途中でお腹が空いた。空腹を満たそうとして、食べ物が売っている露店街へ立ち寄る。 　木箱に入っている果実を見るたびに、店…

教室の前に置いてある音楽プレイヤーから、どこかで聞いたことのあるメロディーが聞こえてきた。野原ユキヒロは思わず、心の中でリズムを刻む。

ある日、吉井良太という少年が学習机で寝ていると、謎の声が聞こえて、引き出しが勢いよく開かれ、何故か彼は襖に突き刺さってしまう。引き出しの中からは、誰かが出てきていて、それは、上下…

ショートショートを書こうと思うと、アイデアが必要なわけですが、残念ながら出てきたはいいがモノにならなかった原石たちがあるのです。原石と言えば聞こえはいいですが要はボツネタです。こ…

　バル・メルキオーは精霊管理協会・鉱物精霊技術研究所に所属する優秀な研究者だったが、上司と揉めた翌日に特殊強襲部隊に左遷されてしまう。 　特殊強襲部隊――そこはバルが研究していた…

　人を助ける活動。 　聞こえはいいかもしれないが、雑用が主だ。 　高校に入ってすぐに……ではなく二年生の春、安定安泰安寧に油断し切っていた俺に突然その依頼は舞い込んできた。 　助…

音のない世界を歩む「霜月朔夜」は音が聞こえないというデバフを持っているだけで虐められている、俗に言ういじめられっ子であった。 そんな彼女は悔しい思いが強くなり、今までに授かった能…

　どこかで誰かが泣いている？　――いいえ、そんな声は聞こえません。 　俺を誰だと思ってる！？　――ええ、今後は気を付けます。 　正義の味方は張りぼての見掛け倒し、誰も助けちゃくれ…

ある日、俺は爺ちゃん家の蔵で異世界に行ける鏡を見つける。 それを中二病の友達「ユウ」に相談した所「僕が行ってた世界かもしれない」と言い出した。 さらに隣の席の寡黙清楚な「魔使さん…

悲劇の王子を救うために転生を繰り返すこと七回目。失敗続きでいい加減疲れました。これが最後のチャンスなんだけど本人もあんなんだし… 本人たちの望まないところで起きた王位継承権を巡…