「短編完結」を含む小説

ある日、肘に新しいホクロができた。 けれどコイツ、普通のホクロじゃない。やたら自我が強く、皮膚を引っ張って動いたり、時には腕ごと振り回して俺の体を引きずったり。 ある日とうとう…

十年の師弟関係を置き手紙ひとつで終わらせたクソ師匠。 泣くか？　わめくか？　いいや、鍛える。 怒りで魔力が覚醒した弟子は、世界一“いい女”になって殴りに行く。 ロリポップより甘く…

２０XX年　未来の日本では犯罪を根絶するために画期的な犯罪者更生プログラムが開発されていた。 犯罪者の人格そのものを科学的に漂白し、従順で善良な人格に書き換える。 その効力で、再…

天真爛漫な彼女と、感情表現が得意ではない僕の、冬の始まりのとある1日を描いたほっこりストーリー。 ※槇原敬之さんの『冬がはじまるよ』をイメージして書いたお話です。

清らかな魂に、最期の安らぎを与えるお仕事をしている「オレ」。 いわゆる、天使とか、死神とか、そういうやつ。 本日は、新人研修の教官として、モンゴル出身のネルグイ君と組むことに。 …

　全ての戦争がVR空間に限定され、そのプレイヤー「コマンダー」に委ねられる時代。 　コマンダーの一人である僕は、今日も戦場の指揮をとる。 　娯楽と化した戦争を続ける意味とは？ …

飲み会の帰り道、彼は“赤いフードの女の子”を連れて歩いていた。 酔いと高揚感に任せ、軽い冗談を飛ばしながら二人きりでホテルへ向かう。 彼女は終始無言のまま、それでも静かに寄り添っ…

　孤児院で生活していたアルスは、魔法の素質を認められて魔法学院に招待される。 　孤児院出身だということでイジメに遭いながらも、アルスはお金を稼いで、育ててもらった孤児院に恩返しを…

美術館の所有する宝石『大いなる罠』を盗みに行くと怪盗から予告状が届いた。 怪盗の犯行方法も正体も誰も知らない。 そして美術館の中を歩く怪しい人影が現れて… 「5分で読書」短編…

桜坂を歩くたびに、彼の声が蘇る――。 30代の女性教師は、学生時代に交わした淡い約束を胸に抱き続けていた。 手を繋ぐこともなく、ただ肩を並べて歩いた日々。 彼は遠い国へ渡り、もう…

2050年、天文学者アキオは300光年先の惑星テラ・ノヴァから届く「感情の波長」を発見する。夢を通じて異世界の文明と意識が同期していく中、テラ・ノヴァは地球の“もう一つの運命”と…

豆苗専門店　 そう看板に書かれたお店 中に入ると不思議な空間が広がっていた ほんわかしたいものが描きたいな〜と思って書きました 「おいしそうだな〜」なんて思ってくれたらいい…

「今年も、約束は破られた――。でも、最高に不思議な出会いが、僕を救った。」 ハロウィンの夜。祖父との約束を破られ、墓地で不貞腐れるツンデレな少年セージが出会ったのは、てるてる坊…

古い友人の結婚式で出会ったのは、数少ない私の「水準」を超える女性だった。彼女との会話の中で私は自分の中に水準が生まれた瞬間のことを思い出す。

「ねぇ、宇宙の外側って何があると思う？」彼女が小声で言った。 「わからないけど、無があるんじゃない」僕は、見上げた空に浮かんだ「こと座」を見つめながら答えた。 「よく、そう言われ…

誰もいないはずの隣室から、聞こえてくる音、その謎が解けた時、長年の恐怖は予想外の真実へ変わる。 改稿しました。旧バージョンは【一話完結】不可思議な短編集に収録してありますので、…

　壊れた傘を拾った。さっきの夕立で壊れたのだろう、傘の骨が一本折れている。 「どうだい？　そこのゴミ捨て場までデートしないか？」 　傘にそそのかされた僕は、仕方なくその傘を持っ…

オシャレな服装でデートに現れても、帰りの着替えが鬼ダサいとダメ。 「ヤッたあとはどうでもいいと思ってるのね」と女性に泣かれてしまいます。 全男性が読むべき寓話とも呼べるでしょう。

うみべひろた様企画の「水平線 純文学＆文芸フェス」参加作品です。 感情が入り込んでしまう私。 感情の出ない貴方。 そんな二人の話。