400文字の物語

作者 あいはらまひろ

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★★★ Excellent!!!

 62話という話数は長丁場に見えて、1話最大400文字という事を考えれば、
一気読みするなり、1日10話前後読んで1週間かけるなり、自分のペースで読む
には程よい長さ。

 その400文字を起承転結で分ける……しかも1話1話が読み切りなのでまず
は状況説明をしなくてはならない……その悪条件をいかにメリットに変えてしま
ったのか……読んだあなたは目撃する事となります。

 そしてこの作品のジャンルは現代ドラマ……
 学校での男女の会話ならクラスメート同士の会話。
 秘書が出て来ればもう1人は社長……

 駅なら……と2文字前後でどの場所での出来事かがすぐ様イメージ出来るのは
現代ドラマならではの強みであり、日本語の力でもあります。

 毎回待ち構えているオチの部分は数行……
 その行に圧倒され、それが62回も楽しめる……

 さてこのレビューも400文字が近付いて来ました。

 これは、その400文字で何が出来るかを堪能する作品。

★★★ Excellent!!!

 わずかな文字数の中に起承転結を盛り込む事の難しさは、物語を書いたことのある人なら容易に想像がつくだろう。
 だがこの作品は、400文字という更に困難な条件の中で見事にやってのけている。

 長い文章を飽きさせずに読ませる作品は素晴らしいが、僅かな文章で人を唸らせ、感動させ、楽しい気持ちにさせる作品もまた素晴らしいものだ。この作品で、ショートショートというジャンルの良さを知る人が増えてくれればいいと願っている。

★★★ Excellent!!!

各話に繋がりがなく、一本数分もかからずに読めてしまうので、暇を持て余した時に最適の作品集といえるだろう。
個性的で現代的、それでいてバラエティに富んだ作品たちなので、必ず好みの作品が見つかること必須。
掌編や短編と言った物語がプロの中でもすたれいる現在に置いて、このような作品がランキングの上位にいることはとても有意義であり、カクヨムの可能性を感じさせる一本。

作者には、ぜひこのスタイルで百本作品を完成させていただきたい。

個人的なおススメは第18話の『アリとキリギリス』。
現代的であり、とても皮肉の利いた一本である。必死に働く多くの人たちは、この物語に何か感じずにはいられないだろう。

★★ Very Good!!

現在6話目まで拝読しましたが、完成度の高さにただうなるばかりです。

必要な情報量を、極限までそぎ落とし、かつ面白さを失わせない。
起承転結・序破急を確実に掴んでいる文章の技術あってこそ成立する「400字」であると断言できます。

読む人は味わい深いショートショートを。
書く人は紙幅を費やさないお話の作り方を。

「つぶやき」が現代を席巻し、空き時間にスマホを握るのが主流の時代にベストマッチした原稿用紙一枚の娯楽。いかがでしょうか?

★★★ Excellent!!!

400字 原稿用紙一枚だけのあの紙っぺらで、ここまで読み応えのある素晴らしい作品がたくさんあります。

丁寧な描写、起承転結がわかりやすく、そして、ベストなタイミングで現れて、つい感嘆の声が漏れてしまいます。

400字をただの400と侮るなかれ。
その中の一字一句が次の展開を変え、新しい視点を見せ、あっと驚かせる文章です。
流し読みせずに、一字一句漏らすまいという意気込みが無駄になることはありません。

ぜひ、あなたも400字の挑戦を受けてみては?

★★★ Excellent!!!

わたしも久々に短編書こうっと~と思いながらポチっと眺めてみた本作。

400字でこんなに心が動かせるのですか。

わたしは、星新一先生のショートショートよりも御作が好きです(ちょ、痛いっ、石投げたの誰!?)。
だって、胸が温かくなるじゃないですか。

短くて切れ味鋭く行こうとすると、ブラックだったり死の臭いが濃くなったりすることも多い。だけど本作は本当に読後感がいい。
しっかりとひっくり返しも成立している。

無人島の話と、二つの願いの悪魔の話、それと10回クイズが甘酸っぱくて好きです。アリとキリギリスも良かった。

こんなに高密度で満足できるショートショート集は、じぶんとしては初めてでした。

ありがとうございました