その文字と行で 何が出来るか

 62話という話数は長丁場に見えて、1話最大400文字という事を考えれば、
一気読みするなり、1日10話前後読んで1週間かけるなり、自分のペースで読む
には程よい長さ。

 その400文字を起承転結で分ける……しかも1話1話が読み切りなのでまず
は状況説明をしなくてはならない……その悪条件をいかにメリットに変えてしま
ったのか……読んだあなたは目撃する事となります。

 そしてこの作品のジャンルは現代ドラマ……
 学校での男女の会話ならクラスメート同士の会話。
 秘書が出て来ればもう1人は社長……

 駅なら……と2文字前後でどの場所での出来事かがすぐ様イメージ出来るのは
現代ドラマならではの強みであり、日本語の力でもあります。

 毎回待ち構えているオチの部分は数行……
 その行に圧倒され、それが62回も楽しめる……

 さてこのレビューも400文字が近付いて来ました。

 これは、その400文字で何が出来るかを堪能する作品。