【童話】たぬたぬくんはたんたんたぬきのこ ~いっしょにあそぼ!~
歩
第1話 たぬたぬくんとおともだちになろう
たぬきのたぬたぬくんはバケバケの森から
「いいかい、たぬたぬ。りっぱなバケたぬきになるためには、人間のことをまなばないといけないよ」
たぬたぬくんはバケ
ある日のことでした。
たぬたぬくんは村の
(おともだちになりたいな)
(みんなたのしそうだな)
たぬたぬくんはもじもじしているだけでした。
テン、テン、テン……。
おや? たぬたぬくんの足もとにボールがころがってきましたよ。
たぬたぬくんはとっさにそのボールを手にとりました。
「ねえ、そのボール、かえして?」
たぬたぬくんが
つぎの日、たぬたぬくんはやっぱり
ボールがまた足もとにころがってきました。けれど、こんどはひろいあげることができませんでした。
たぬたぬくんは
それでもたぬたぬくんはまたつぎの日も
子どもたちはたぬたぬくんがきたのに気づくとあそぶのをやめて、
(どうしたのかな?)
たぬたぬくんはそっと
子どもたちはたぬたぬくんをちらりと見ると、またひそひそ。
たぬたぬくん、もう
ひそひそ。
また
「ねえ、いっしょにあそぼ」
子どもたちはニッコリ。たぬたぬくんに手をさしのべました。
たぬたぬくんはびっくり! けれど、ゆうきを出してさいごの
「あそぼ!」
子どもたちとたぬたぬくんは日がくれるまで
「あしたもまたあそぼうね」
「うん!」
たぬたぬくんと子どもたちはおやくそくしました。
村の子どもたちはおうちに
「そうかい、そうかい。きっとその子はとてもはずかしがりやさんだからあそぼうといえなかったんだろう。おまえたちはいいことをした」
おとなたちは子どものやさしさをほめました。
つぎの日から、村の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます