第2話 たぬたぬくんをたすけてあげよう
たぬきのたぬたぬくんはまだ
ある日、たぬたぬくんはお
「これを山の
とっても大きくて赤い
「
たぬたぬくんが
「よいしょ、よいしょ」
バケバケの森から山の
「よいしょ、よいしょ」
汗をかきかき、たぬたぬくんはふと
「ひとつくらい、いいよね」
むしゃむしゃ。
「……まだふたつあるし」
むしゃむしゃ。
「あまくておいしいなあ!」
むしゃむしゃ。
たぬたぬくんの手に
「ああ、どうしよう! たいへんなことしちゃった!!」
えーん! えーん!!
たぬたぬくんは大きな
「おやおや、どうしたんだい?」
たぬたぬくんは「ごめんなさい」と、おじいさんにしっぱいを
「よしよし。じゃあ、じじのうちにいこうか」
おじいさんはたぬたぬくんの手をそっとにぎりました。たぬたぬくんは
「ばあさんや、ばあさんや」
「なんですか? おじいさん」
「これこれ、こういうわけだ。なんとかならんか」
「まあまあ、それはそれは」
おばあさんはまだ
「さあ、手をあらっていっしょにおだんご
ちょうど
たぬたぬくんはがんばりました、ありがとうとごめんなさいをこめて。
「できた!」
「よしよし。じゃあ、いっしょに
おじいさんはおだんごのつつみをふたつもちました。
「これはおうちでおたべ」
「ありがとう!」
たぬたぬくんはなんどもなんどもふりかえりながら森に
つぎの
「ばあさんや!」
「こんどはなんですか?」
「しっぽの出てた子がおんがえしだ」
「まあまあ、なんてやさしい子だね」
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