「死と救済」を含む小説

この国の中西部に位置する"市街レミスタ"は治安が悪い事で有名だ。 栄えてはいるものの、この街に足を運ぶ人は年々減っている。 その根源には、レミスタに拠点を構える大きな教会、"イ…

大人になると友達なんて、なかなか出来ない。 傍らにたたずむ気に入らないコイツ。 名前も知らんけど、嫌いだ。 あっち行けよ、お前が行かなくても、俺が逝く。

　ある一年を境に、人類は死を克服した。 　ここではないどこかのお話。 　新暦５８３年。 　統一国家で最も経済的に発達した州で、『豊かさ』と『不死』を得た人々は一体どんな風に生…

リア充に死の救済を。 裏切り者には永遠の苦痛を。 孤独を生きる者に居場所を！ 田中は非リア充の代表として、その言葉を叫び続けるはずだった。 あの日、告白される…

　現代日本で全てに絶望し、自死を選ぶことになった主人公が異世界に転生……招かれたお話です。彼女に肉体こそありませんが、その精神は彼女のままです。 　彼女が死を迎えることは救済であ…

「アリシア。貴様は聖女でありながら、魔族と内通して我が国を混乱に陥れた──よって貴様を処刑する！」 　聖女として国を守ってきたアリシアは、ある日、婚約者である王子と浮気相手のフ…

　夢だったのかもしれない。 　少年は、ランドセルを背負うようになってから何となくそんな風に振り返る。 　けれど──。 　あのときの男の手の強さ、汗、妙なこわばりを、少年は忘れ…

美しい世界。 青年はそこで物思いに耽ったり、女の子と仲良くしたり、後悔をしたりしながら幸せに過ごしていた。 暖かな青春と、忘れ去りたい過去と。 生を否定する彼は今日も生きている。

これは、死にゆく神父の告解。 歴史の影に埋もれた愛の物語。 ・BL表現および暴力描写、流血描写があるので、苦手な方は気を付けてください。 ・「堕ちた神父と血の接吻」という作品の…

コンビニで僕は同級生に会った。 １話完結の短編小説です。是非是非お読みください。

　一つの出会いが、やがて人生そのものを変えることもある。例え、その相手が人間ではなくても。 　人としても、女性としても、いつも道に迷いながら生きていた『わたし』が、一匹の猫と出会…

「ごめんね。お姉ちゃん。私病弱だから」 あくまで自称病弱だと言い張る妹に家族も村の皆も集まってる前で はっきりと貴方は病弱なんかじゃないわと言ってすっきりざまぁ。 　もう我慢す…

　日本のある場所に『梟』と呼ばれた男がいた。彼はネット上でカリスマ的な人気を誇っていた。 　そんな男は集団自殺を行い、死んでしまう。死は救済であると信じて疑わない『梟』は異世界に…

亡くなった人たちの声が聞こえる主人公が“死”とは何かを追及する