救い

救い

どれだけ元気になっても、友達と笑えるようになっても1つだけ消えなかったものがある。

それは、希死念慮。

昔に比べたら辛くて辛くて仕方がない訳でもない。ただただふとした瞬間に死にたくなる。昔やったみたいに、自分の首に縄をかけたくなる。

そういう時は寝っ転がりながらゆっくり自分の首に手を伸ばして…

そうすると、手に首の血管がドクドクしてるのが伝わってきてしばらくすると頭がぼーっとしてくる。そこで手を離し私は生という生まれた瞬間に背負わされた重いものを感じる。

「また…死ねなかった。まだ死ねなかった。」

1人ぽつりと呟きながら、救われなかった事実を重く受け止める。

だから私は、自分がいつか救われる日を願って。いや、この手で救える事を祈って。

明日を生きていく。