「刺」を含む小説

生と死とその周辺の諸々と、歪んだ感情をテーマにしています。優しさも救いもない悪あがきたちの寄せ集めですが、一方的な押し付けや自分勝手な縛りは、時に励ましより救いになることもあると…

区切る。区切って区切る。それはよくある一枚の紙。丸められてゴミ箱に投げられた一枚の紙。適度に捨てなければ溜まりに溜まって溢れてしまう。

「ごめん、いい？」 　ドアを開けると、昔好きだった幼馴染みがいた。片手には、血まみれの包丁。 「彼氏刺しちゃってさ、これ借りたままだったでしょ。ごめん」 　差し出されたのは…

寒河江一馬は公儀始末人・日下乱蔵の奸計にはまって佐渡送りの流刑となった。あれから十二年の歳月が流れる。恩赦によって辰峰郷に帰ってきた一馬であったが、長年の流刑暮らしで体は不自由の…

堀幸の前作「し。の間際」。 「し」の先には、まだ「し」があった。 生きるため、死ぬため。 どちらにも詩は作用するかもしれない。 生と死の間にも、 たくさんの「し」がある。

10個ほどの「し」を詩にしました。 おそらく音読みは中国由来の読み方、 二つだけ訓読みかな、と思う「し」があります。 「し」りたくないですか？

旅の剣客親子は流浪の果て、奥州のとある藩に根を下ろした。そこは宿老たちが内紛を繰り広げる地であり、幕府は公儀隠密——即ち影を派遣してその証拠を得ようとしていた。空心流小太刀の術を…

中国文化における大古典「詩経」。 素直に読めば素朴な詩であるこれらは「儒教の経典」という観点から、やたらと深読みがされています。いや素直に読もうや。 ただしそれらの深読みが、…

青刺からの続編です。

　"恐れ知らずのテイル"。彼女は勇者であった。 　世界征服を企む魔王を倒す為、一人魔王軍を相手にする毎日。 　そんな日々を送っていると、テイルは偶々立ち寄ったギルドの掲示板に…

　2022年の春。東京お台場の骨董市で、アメリカのサンフランシスコから派遣されて来たリーバイスの若手デザイナーが、秋の新作ダメージジーンズの裏布用として、日本の古布を探していた。…

宇宙海賊の襲撃に貨物船の乗員は刺又、棍棒、スプレーさらには、食器までかき集め、知恵を出し合って対応する。 小説家になろう様でも連載中。

六刺 明太(ろくさし あらた)は、まだ中二病にどっぷりと冒されている高校生。なぜなら彼は本当に、異形の存在と戦うことができたから。 彼がいつも身に着けている自称『破滅のブレスレッ…

年の離れた彼女は「彼女」にはならなったがその記憶は刺となり心からは消えることはなかった。

それは世界真理の簒奪者・少女針刺(ハリザシ)たちが統治する、 存在することのできない、まやかしの天空の城。 「存在してはならない世界」とは、誰かが犠牲になっているのに、 誰もその…

トキは離島に住む女の子。 あるお盆の日、東京からやってきた佐藤君は鳥が好きだった。 毎年島へやって来る彼と、バードウォッチングデートを重ねる二人。 しかし、中学校三年生の夏………

　以前、「100」をテーマにしたとあるコンテスト用に書いたものですが、そのコンテスト用でなかったら「刀100本である意味なくね？」とふと思い、本来の伝説に合わせて「刀1000本」…

俺、普通の会社員やねんけど、気ぃついたら真夜中で、どっか知らんマンションの下に立ってて、しかもなんか上から女の子落ちてくる途中で止まってるんやけど。ほんで、この女んの子を、俺が助…

十五歳のミオは、ラクダを連れて砂漠の旅をする阿刺伯国（アラビア国）の最下層奴隷だ。 白髪と赤い目という姿で生まれ、短命だと言われていた。 親も友人もおらず、毎日、いつどこで自…

以下もくじと簡単なテーマ POP COSMOS……現代ファンタジー ゆるい会話劇です。 一振りの言葉……時代(BL) 男と男の殺し愛です。 赤い悲しみ……時代(BL) 友の死を受…