シン・秘剣刺影人〜しん・ひけんしかげにん
八田文蔵
序
体はもう限界であった。
がりがりに痩せ細り、左膝は曲がらない。
こんな苦役をいつまでつづければいいのか?
いっそ死んでしまった方が……。
何度もそう思った。
そのうち空咳がでて眠れなくなった。
衰弱が激しい。
もうだめだ。
命に区切りをつけよう。
そう思って夜中に抜け出し切り立った崖の上に立った。
そのとき、男は見つけた。
崖の縁に一輪の花がかぼそげに揺れている。
だれがいうともなしに名付けられたその花……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます