し。の間際

うつりと

堀幸

し。それは「私」

見失っている自分自身


し。それは「止」

今 ここ


し。それは「思」

堂々巡り 眠れない


し。それは「詩」

静かな叫び 届かない声


し。それは「刺」

抜けずに残る痛み


し。それは「志」

私にはないもの


し。それは「子」

出会えなかった


し。それは「し!」

静かにして


し。それは「始」

できずにいる


し。それは「死」

いつも隣に

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