「伝承怪異」を含む小説

人の心に宿り、不都合を与える存在――〝なにものか〟と人間の霊魂が混ざり合い、モノノケが生み出される。 この町で不可思議な現象に悩まされる人々は、地元の祈祷師・神野一茶の元へ依頼す…

『平成■■年■月■日 本日未明、■県■市に位置する根ノ町が突如として陥没した。住民の安否は現在も不明であり、政府は緊急の対策本部を設置した。』 これは、闇に消えた根ノ町で発見…

　これは俺の地元にまつわる話だ。街の外れに小高い山があるんだが、そこの中腹あたりに高さ十数メートルの避雷針が立っている所がある。ただ、どう考えてもその立っている場所がおかしい。

古い洋館の二階に佇む「幽世探偵事務所」。そこでは、通常の探偵では解決できない不可思議な事件を、霊視能力を持つ探偵・天城蒼一郎と、霊感の強い助手・桐生玲奈が解決に導いていく。 存…

高級デパートの化粧品売り場で美容部員として働く日比野真理の前に、新作コスメ「白蛇姫」が届けられる。不思議な魅力を放つそのクリームは、まるで生きているかのように真珠のような輝きを放…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818093093319596188 　じつは昨年…

　木の傘です。いつもお世話になっております。 　先日、友達のMさんが奇妙なネタを仕入れて家に転がり込んできました。 　Mさんとは長い付き合いになりますが、私のオカルト趣味を理解…

　怪異による人的被害の対策を行う秘匿された捜査機関（照魔機関）に所属する捜査官——日暮逢と神無四辻。 　逢は原因不明の記憶障害を抱えているものの、体に染みついた分析技術を駆使し…

身近な怖い噺（はなし）の短編集。 話は繋がっておりませんので、気になったタイトルを開いてみて下さい。 怪談・怪異愛好家の私が伝え聞いた、怖くて、奇妙で、明日あなたが出会うかもしれ…

「僕」は学会に出向くため、異形が出ると噂のある山を越えようとする。しかしその最中、季節外れの吹雪に見舞われ、さまよった挙句に山小屋に辿り着いた。そこにはフィオルという老人がいて―…

町田ゲンキ44歳。 普通の会社員である彼のもとに、数多くの怪異が襲いかかる。 特に霊感が強いとか、霊媒体質というわけでもない彼は、どのようにして怪異に立ち向かっていくのだろうか。…

《私》が収集した飛鳥市と怪異に纏わる体験談と記録。 奈良県飛鳥市のある街を軸に巻き起こる不可思議の物語。それらはあなた達だったものの体験。複数の人々が語り紡ぐ記憶。 短編連作…

男は鳥居の前で佇んでいた。 幽邃さをも飲み込んでしまうかのような 真夏の蝉時雨が慟哭として響き続いている。 林道に並ぶ蛙のそれさえ、 焼けるように背中にこびりついていた。 …

･･･そっと、来るモノ。 北へ北へ。 自由満喫。 フリーのライターを生業に 気ままな旅暮らしの主人公は ある時、ふいに思い立ち 北の果てへと向かって行った。 そして　巡り会っ…

選ばれたのは運命か否か。 時計塔で笑むは狂気じみた魔人、告げられたルールはあたかも、地獄。閉じられた島の中、強要された殺戮。 月が沈むまでに生き残った者が勝者となる猟奇めいた檻の…

数年前、隣町と合併した旧黒羽村地域にて、ゴミ収集作業員の仕事をしている男がいた。 この地域にはカラスが非常多く、住民のゴミ出しマナーが悪い事もあって、何処のゴミ捨て場も生ゴミが散…

五年ぶりに故郷の河之辺町に戻った菜々美は、母親の顔をした河童に出会った。 河童は菜々美を川へ引きずり込もうとするが、謎の少女のお陰で命拾いする。 母親の顔をした河童は何者なのか…

　第一章　藁人形に五寸釘　完結 　第二章　構成を思案中 　祖母と二人で暮らしている悠季は、祖母が入院することをきっかけに、長年営んでいた古書店を閉めようとしていることに気づいて…

探偵、司城賢明は６年前に殺された妻の事件を追いかけていた。なぜ、妻は殺されたのか──被疑者死亡で終わったこの事件に納得がいかなかった。 ある日、司城のもとに中学生の少年、椎羅が訪…

生後半月の弟、健太がおどろおどろしい生物によって、川に引きずり込まれた。それは、過去、口減らしのための殺された赤子の霊が怪異となった存在だった。ノツゴとして私に憑いた健太の泣き声…