「"灯火" 短編」を含む小説

一話完結の掌編小説。 『冬の朝』をテーマに書きました。 ✳【エブリスタ】でも同内容で公開中の小説になります。

　ヨコハマ港に一隻の大型クルーザーが係留されている。ヨコハマニュータウンの経済中核となっている船舶カジノは今夜も盛況らしい。カジノ常連客である声楽家の御子柴梢江と精神科医である九…

それはまるで、暗闇を照らす灯火のようだった。 『永遠の青』世界のさまざまなこぼれ話を集めた短編・掌編集。時には、触れられずに埋もれてしまった物語の欠片もお見せするやもしれませ…

車が故障して、わたしは川岸で一晩過ごさなければならなくなる。その夜、川のむこうで大きな火事があった。 ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

灰動機 それは、命の灯火を吹き消す影に対して、人々が生み出した唯一の対抗手段。 灰が全ての動力を担う、この世界。 少女は、ある任務を受け、灰色の空へ飛び立つ 灰が降りしき…

〈幻燈魚七姉妹シリーズ・由良奈〉 ──カナカナカナ。 東日本大震災から一年が経った宮城県登米市寛木町。 蝉の鳴き声が弱まりつつある夏と秋の境に親戚が住む田舎町に訪れた私は…

　偉大なる七龍の一翼、永炎王のフラムは人間に扮して今日も冒険者として依頼を受ける。 　世界最高の炎使いであるフラムが受けるのは、魔物退治でもなければ、悪人を懲らしめる役目でもな…

人は死ぬ。事故か病気か、あるいは自死か。 どんな理由だとしても、死ぬことに変わりはない。 死に際に流れるゆっくりとした時間…… そこで人々は何を思うのか。何を残すのか。 …

西谷藍羽（にしやあおば）高校2年生。麗香の幼馴染。 篠原麗香（しのはられいか）高校2年生。藍羽の幼馴染兼この小説の犠牲者

　気がつくと俺は、真っ暗な洞窟の中にいた…。 　どこまでも果てしない暗闇が続く、無明の闇の世界だった…。 　辺りを見回すと洞窟の所々には地面から蝋燭が立ち、岩壁には火の灯ったラ…

中学生の頃からずっと二人で幼馴染のように接してきた二人が、突如大きな問題へと発展する。そして衝撃のラストの展開が待ち受けている。

ブラック企業に勤めていた『わたし』はある日を境に突然外へ出られなくなり、引きこもりのニートになる。不規則な生活を送り、外界との交流が絶たれた『わたし』はだんだんと死にたい気持ちが…

　仕事が終わり行くあてのないことに気づいた俺はただ東京の寂しい摩天楼を歩いている。往来する人間は皆、無くした何かを求めさすらっているかの様に見えてしまう。かく言う俺も何かを失って…

この地は神地『リスターン』 主人公サラリアが暮らす『ゴル帝国』は、隣の隣国『リンガー王国』と長く続く戦争の最中だった。 そんな中、主が住まう城『ゴル城』で使用人として健気に働く…

もうすぐ社会人になる敬介は、亡くなった両親の代わりに妹のいおりを幸せにしようと思っていた。 だがその妹に突如、召喚させられたのだ。 白神ベロボーグと黒神チェルノボーグが対立するこ…

（注意！：こちらは作品第２巻のものとなっております。第１巻を先にお読みいただいた上でお楽しみいただけますよう、お願い申し上げます） 　第１巻はMF文庫Jより大好評発売中！ 　…

目の前、亡くなったはずの最愛の人が現れたら。あなたはどうしますか？

「メリークリスマス！ハッピークリスマス！」 少年は無垢に笑う。決して昼の訪れない、私たちとは違う世界のお話。 「でもね、幸せを願う灯火だけは、空に浮かぶ星のように恒久であるべきな…

彼女は強い人でした。 ある日突然、僕の目の前でその命の灯火が消え失せたのです。 その日から僕は、この四畳半を一歩も出る事が出来なくなりました。