「短編、ショートショート」を含む小説

照明が不十分な会議室。オペ室の隣に設けられたその部屋には、秘密結社・闇九字団の幹部と技術者らがそろっていた。「しかしだね、博士」。我先にと口を開いたのは、幹部のひとり、犬の怪人だ…

「近くのマンションの窓がずっと開いてて、人が死んでるのかもしれない」という投稿を最後に、数か月止まっているツイッターアカウントがある。

お題「食べかけのチョコレートケーキ」で書いた2000字のショートです。 どんどん格好よくなっていく幼馴染の信之介の残飯処理係の花梨。 今日も無理やりケーキバイキングに連れて行か…

母と妹と一緒にガトーショコラ食べたその日、僕は暖かい気持ちになった。 どうかこの幸せが続きますようにと願わずにはいられない。 　　　　　 クロノヒョウさんの第34回「2000文字…

超高齢化社会が進む20XX年、遂に家電量販店の販売形態は限界を迎えた。新時代のハイテクノロジー家電を操れない老人が急増したのである。在りし日の「まちの電器屋」は瞬く間に需要を高め…

赤ワインをジンジャエールで割ったお酒、キティ。 ぼくが想いを寄せている彼女は、いつもそのお酒を飲んでいる。 彼女の名前は知らない。 だから、キティさんと呼んでいる。 今日こそ…

エイプリルフール用に書き下ろした作品。 ツイッターにすでに画像としてアップしているものの転載になります。 ※小説家になろうから再掲したものです。

そう、あそこの壁にある展示です。正直に白状しますと、現代アート展なんて鼻で笑うために来たんですよ。たとえガラクタでも現代アートだと言い張ればそれが通るような、嘘偽りだらけの世界じ…

夜道を歩いているといつも足音が聞こえてくる。それは毎日毎日ほんの少しだけ近づいてくる。

脳科学の発達は、人の個性の謎を解明した。今や「才能」は、薬剤処置によって身につくようになったのだ。誰もが一度読んだものを忘れず、器用に作業をこなして生きる時代。そんな中、製薬会社…

掌編・短編集。ちょっと恋愛、ちょっとファンタジー、ちょっとSFのお話の詰め合わせです。 すべて完結済みの別の話なので、どこから読んでも大丈夫です☆

不慮の事故によって妻を失った科学者の男。 彼は寂しさのあまり、妻のクローン人間の作成に着手した。 しかしクローン誕生の直前になって、彼は改心しクローンは廃棄された。 だがそ…

首相補佐官が血相を変えて官邸に飛び込んできた。「なんだねこんな時間に。騒々しい」「首相！それどころではありません！ミサイルです！」

VRゲームにハマる少年。 彼の行った行為は……

＊随時更新していきます＊ 50文字小説を書こうとした。 ただ、50文字となると、あまりにも短すぎて、もはや小説とは何なのかと考えざるを得なくなるし、小説ではないような気がしてき…

ある日の午後。校舎の屋上に転がる3つの死体。そして血だまりに凛然と立つ妖艶な彼――彼こそが私の想いびと。 短編サイケデリック・ホラー。

15秒で読める140文字以内のショートショート作品です。（夫には内緒で書いています。） 恥ずかしいので観ないで下さい。 生きる事は恥を晒す事。 作品には仕掛けを施してある物もござ…

眼鏡をなくした。どうやら妻が隠したみたいだ。 四歳の娘が僕より早く眼鏡を見つけようとする。

「隣国を攻める支度をしろ！明日には侵攻する！」王宮はにわかにざわついた。突然な開戦宣言である。騎士団を取りまとめるラザロは、王の座前で声を張った。