「未成年」を含む小説

『パピーウォーカー』と同一世界の枢機卿になった男の話。 罪人の子供達は、旧王宮内にある養護院で育つ。彼等は、女囚の乳を飲んで育ち、将来は、修道士等の、法王に仕える者になる事が決ま…

タイトルはイタリア語で日記を意味する diario 。 山奥の全寮制の女子校に在籍する少女の日記――という 日記体小説［＊］のため、 一話ごとの長さがまちまちですので、ご了承くだ…

道を歩けば頼んでもいないのに道を譲られ、人と目が合おうものなら悲鳴をあげて逃げられる、見た目は強面ヤンキーの大瀬崎悠斗。 そんな彼だがその中身は生粋のオタク。 そしてある日、ボ…

孤独な日々を生きる日下部文雄、四十三歳。元は東京で営業マンをしていたが、今は地方での個人家庭教師。稼いだ金を酒に変えて飲んでしまう日々。そんな文雄の前に、危うい悲しみをまとった「…

【短編】 点穴（てんけつ）の達人で、暗殺を仕事とする主人公。彼はある呪術師の呪いにより、殺すたびに苦痛を受けるという贖罪を背負っていた。 ある日、華僑の秘密結社のボスから仕事の依…

小南葉月は御年百歳の老女である。 霊力も気力も溢れるせいか外見年齢がどう見積もっても２０代・・・下手をすれば未成年で通るそんな彼女が異世界の神に気付いたら異世界へ連れていかれてい…

拙作『未成年』への、成人からの便りです。

2020年6月執筆。 SCPオブジェクトを登場させるにあたり設定の一部を借りています。SCPについてご存じない方は本文のほうを「そういう設定のファンタジー」として読み流していただ…

■あらすじ 　晴海の鮮魚市場で仲卸として勤める辰巳功二は子どもが学校でいじめられていることを知る。翌日、勤務を終えて同僚の千川要とファミレスに酒を飲みに行くと近所のタワーマンショ…

七瀬毬子は、成績いまひとつなおミズのお姉さん。2006年春の、季節の割に寒い夕方、すれ違うはずの人が倒れて救急車を呼んであげることに。店では居心地悪くなってきていた矢先、少女漫画…

亡き友人に託された『宝玉』を手に、少年ワーレッジは戦い続けた。そしていつか、死に神と呼ばれていた。 『宝玉術』と言う力を使う１７歳の少年ワーレッジの戦いと、日常の物語 ＊一部に未…

借金を抱えた父親が自殺し、その借金を背負うことになった一人娘の花村瑞希は、その多額の借金を返済するため、兵庫県警が極秘に発足した麻薬密売潜入捜査に捜査員として参加した。 それはそ…

祇園少女のささやきは色即是空の響きあり。浴衣の裾のその奥に英雄必立の白き太もも。勃ちし者も久しからず、ただ祇園祭の夢の如し。往ける男子(おのこ)は終には萎み(しぼみ)て、偏(ひと…

マクシムスは帝都の戦車競技（チャリオット）のドライバーである。若手の成長株で、その彼の幼馴染みのコミトにふさわしい男になるべく努力してきた。ところが、そのコミトの家は父親の死をき…

　行き場を無くしてしまった、或いは追放された未成年者が、最後に辿り着く街が舞台。 　銃火器から刀剣、電子機器を用いて汚れ仕事を完遂させながら、生きる為に死ぬまで金銭を稼ぐ彼らは新…

梅雨の終盤——茹だるような暑さがやってきた、あの日、あの時、雨上がりの帰り道。 昔懐かしい、駄菓子屋さんがたたずむ、少し田舎の町角で—— レトロ風味の甘酸っぱさが、少しでも伝わ…

　歪められた予言によって実弟と婚約者に裏切られ、国を追われた青年アルレクス。「まことの愛の口づけによって解かれる呪い」を受けた少女レネットとの出会いは、彼に何をもたらすのか—— …

1980年代一組の若い未成年カップルに命が宿る。愛に飢えた彼氏、愛を気づかないままモンスターになっていく彼女…自称愛に飢えた女。命とは？虚言、暴力、ヒステリー、金、金、金。 新し…

失恋すると無性にタバコを吸いたくなる。 この味を教えてくれたのはお兄さん、貴方でした。 高校2年の冬に家出をした。雪のひどい夜だった。 制服のまま、通学カバンに参考書を詰めたま…

2020年3月――『定期演奏会』を奪われた卒業生の背を見送る無力感。 歌を奪われた合唱部。配信劇に活路を求める演劇部。 部員らの見出したのは「独唱の連続劇」たるオペラだった――。…