この度は、自主企画へ参加頂き誠にありがとうございました!読了致しました。主人公の中で荒れ狂う、仄暗い感情の激流。寄宿制の学校の寮内で、鬱屈したまま募っていく彼女の想いを書き連ねた日記。その世界に誘い込まれていきました。彼女の感情が、現実に触れて、高まり、荒ぶる度に、夢と現の境界線はあやふやとなる。彼女を通して、夢と現の、二つの世界を行き来する感覚がまた、魅力的であると感じました。素晴らしい作品をありがとうございました!拙作も読んで頂けたら幸いです!
少しずつ読むつもりでいたのに、引き込まれて一気読みしてしまいました。まず、文章がたまらなく上手い。美しく、繊細な表現が素晴らしいです。そして日記という形式が良い。夢現、此岸と彼岸の境にいるような漠然とした不安感や不信感が掻き立てられて、物語としてとても楽しかったです。文学的な繊細さと主人公の鬱屈、世界観に薫る耽美と、顔を覗かせる少しの狂気が最高の逸品でした。