「恋愛/短編/純文学」を含む小説

　スズカは私のツレだ。中学からの付き合いだし。なんだかんだでいつも一緒にいるし。バカばっかやってるし。気取らない気楽な女友達というやつ。 　別にこれ以上お互いの懐に踏み込もうなん…

だからさ、私、頭の中で部長の顔にモザイクをかけるようにしたの。

富田紗枝は海沿いの街で、保育士をしている。 人一倍仕事に誇りと情熱を持ち、仕事では優秀な結果を収めていた。 そんな時にかつて富田と親しかった男、大志が地元へと帰省し、たまたま顔を…

都合のいい女ーーその言葉が彼女の喉を引っ掻く。｢ワインを嗜みませんか？｣と誘われた彼女は、言われるまま彼の虜になってーー。

旦那が好きという気持ちだけで、毎日を過ごせるわけではない。——小説より抜粋

夢で見た彼女を追う。彼女が見せる奇妙な世界と現実世界を行き来し、彼は自分自身を知る。

榊克己（さかきかつみ）は高校三年生。両親の策略によって、幼馴染みの明日香と同棲することに。もとより二人は相思相愛の間柄。けれど幼馴染みが大事な人に変わったのは、ある事件がきっかけ…

男は付き合って2年になる女がいました。 黄金の葉をつける秋の銀杏並木を歩きながら女の友人であるマオちゃんの結婚式に行くことが決まりました。 マオちゃんの影響のせいか、女は結婚に対…

　人として生きることの意味が分からなくなってしまった主人公――左近寺容生《さこんじようせい》は、アンドロイドの少女と出会う。彼らはお互いに対しての許されざる感情に翻弄されながらも…

変態のオッサンが女子高生になって街を徘徊する物語。

既婚者の年上女性と関係を持っていた事が警察にバレ、逮捕そして事情聴取を受ける事になった青年。物語は事情聴取を行う刑事の視点で流れていきます。

彼氏いない歴＝年齢の大学生鈴は、友人の勧めでマッチングアプリを始める。恋とは何かわからない中で、アプリでマッチングしたユウとの逢瀬を重ね、自分の中にある気持ちに気づく。

彼女の気まぐれで付き合っても、僕が傷つくだけですから。

ブロンドの煌めく髪が印象的な少女――エマーリアは僕、弓ヶ崎想《ゆみがさきそう》の大事なパートナー。どんな小さな出来事も二人で笑いあって喜びを共有できる。クリスマスの華やかな街を歩…

洋子はずっと気になってることがあった。 きれいな景色を目で見ているのに、素直に見ることが出来ない。 でも、夕暮れの落ち葉の道で……。 ちょっと不思議なショートストーリー。

傷跡は治すものじゃなくて馴染ませるもの

全ての人が時間に抗う。運命に定められた、正しい行動を取れば時間が進む。時間を進めることが容易ではなく、気づけば現代は、若者で溢れた超若年化社会。時が止まってしまった原因———。僕…

高校生活ももう終わる。「わたし」と「彼女」は、部屋のベランダで、三年間の高校生活を振り返っていた。入学したときのこと、クラスでのこと、部活でのこと、一緒に遊んだときのこと。たくさ…

　深見那奈という美少女の手紙が下駄箱に入っていた。 　告白だと思っていたのに、呼び出された学校の屋上に行ってみると、 「私と一緒に死んでください」と言われた。 　告白ではなく、彼…

学校の離れ校舎、その図書館では、神隠しの噂があり、誰もがそこに行くのを避けていた。そんな誰もいないはずの図書館で、教室から逃げ出してきた「わたし」は、名前も知らない「彼」に出会う…