「幻想」を含む小説

鳥獣や虫を先祖に持つ人々の住む、なだらかな街の短編連作。 街では誰もが先祖のおとぎを信じ、その運命に導かれて一生を終える。烏の血を持つ者は若くして自ら命を絶ち、獅子の血を持つ猫は…

　光の眩しさを避けるように天井へと向けられる顔を横へと変え、音の主がいるはずのそこには誰もいなかった。目の先にあったのはいつもその場所に置かれている屑籠で、溜まったゴミの一番上に…

とある街に住む平凡な小学生、リュドミールはある日、親友のセドリックからある誘いを受けた。それが世界を変えるきっかけとなる事を知らずに。

エブリスタに投稿している短編の転載になります。 一話10000～8000文字程度。 エブリスタで非公開設定にした作品を、今後はこちらで公開する予定です。

うつし世はゆめ ２０２１年最初の短編小説です。 とにかく思いついたまま書きました。 あまり意味はありません。

3000字以下の短編。 どこかここじゃない世界。だけど突き詰めればあなたや私の世界と同じ。絵から絵へ物理的に落ちようともがくのは、きっと苦しい。 1/fのゆらぎに漂うようなものを…

雪降りの日。男が迷い込んだ山の中に、粗末な小屋で酒を飲ませる女がいた。男は魅入られたようにイノシシの臓物を食べ、酒を飲み続ける。 ※「夜を拾いに」第1話「冬ごもり」（2018/4…

お人形さんと喋りながら、この世知辛いファンタジック・メルヘン・ワールドを生き抜きます。 ※「小説家になろう」にも投稿しております。

迎え火は、ご先祖様の霊が浄土から迷わずに自宅へと戻って来るための目印。 送り火は、お盆を自宅で過ごしたご先祖様の霊が浄土へ帰るのをしっかりを見送るためのもの。 いずれも玄関先など…

自分とは何か―答えを求めて彷徨う記憶の渚は霧に閉ざされ、彼岸を視ることは永遠に叶わない。自身とのめぐりあい、情熱そして青春時代との決別へと向かう日々のやるせなさを綴った、一つの時…

　スージーQとは1952年、当時挑戦者だったロッキー・マルシアノが、ボクシングへヴィー級王者ジョー・ウォルコットに勝利した右フックである。 　首が捻じ切れんばかりのウォルコットと…

主人公、杉本利恵子は横浜で両親と兄、妹と暮らす大学一年生になるごく普通の少女。ある日友達に誘われて出かけた渋谷のライブハウスで、客として来ていた妖艶な美少年、異星人に一瞬で心を奪…

　世界は平和だ。５０年以上戦争も無いし、国は富んでいる。 　アルベール、私の名前だ。この国、リッシュモン王国の第三王子なのだが、どうも退屈な毎日に辟易している。 　毎日の武術の…

人は過去に嘆く。その時、一人の男が囁く。 「有るはずのない過去、貴方の望む過去を、見たくはありませんか？私ならお見せする事ができますよ。 ──然る代償を払って頂ければ。」

1日1詩がんばりたい。

光の勇者……異世界から招かれ、様々な困難や強敵すらもはねのけながら他の勇者達と一緒に魔物と言う人類の敵と戦いながら、巨悪の根源である魔王を討ち果たし止めを刺した最強の勇者。 魔王…

これは敢えて言うなればイメージであり、ビジョン。 オーロラのように、ゆらゆらとうつりゆく甘い夢に溺れる人々の群像劇。 しかし、所詮これはすべて夢なのですよ。

それでも人間の奥底には楽園が湧き出ているんじゃないかという幻想がいまだに捨てきれなくて。 ※「楽園」や、その感覚にまつわる短編をまとめた作品です。