「見る」を含む小説

カレーをぐちゃぐちゃとかき混ぜるのを見るのが苦手というAさん。子供の頃からそうで理由はわからなかったが、ある日思い出したことがあった……。

命が潰えるのを見るのが苦手だった。 バッタも、蟻という小さな生き物も。 教科書に載っている歴史上の人物も。 私の感情は等しく反応する。 「おばあちゃんが死んだ」 なのに、祖…

転移装置におけるバグによって生み出された『真っ黒な本』。 それは転移装置使用時には一定の確率で起こり得るものだが、ある意味では人災とも呼べる。 だって本は持ち歩けるもの。 …

どこにでもある電話ボックス。受話器を取るとそれは異世界へと転送される不思議な電話ボックスだった。 　そんなことを知らない大学生の祈里水分は退屈人だ。 　変わり映えのない世界に不満…

欺瞞の悪魔 　黒い布にくるまっておりその姿を見ることはできない。首から一つ赤い石を下げている。悪への瀬戸際で迷う者の後押しをする。彼の言葉は甘く優しく肯定的だ。だからこの悪魔に魅…

シスターミリアの愛は最後まで分からないの短編です。 前作はこちら https://kakuyomu.jp/works/16817330654100066114 卒業後、生徒た…

KAC2023のために書いた作品です！江戸を舞台に不思議な夢を見る殿様と料理人新之助のお話です。あっ、爺も出てきますよ！

今にも降り出しそうな曇天の夜。追い詰められた男の人生は、「梟」の一振りで絶たれた。それは代わり映えのない、仕事の一幕。――しかし、この日は違った。

KAC20233『ぐちゃぐちゃ』参加作です。 結婚してから１年たった夫婦の日常を描写してみました。 奥さんよ、旦那（俺）はいつもこんな感じでキュンキュンしてます。

師匠の留守中に工房の床掃除を頼まれた弟子。作業は順調に進んでいたが……？

ただの実験？のようなもの？ 文字数はなろうの方で下書きを書いて777文字に調整してみました （投稿した後に文字数が出て気付いたけど、改行、空白を含まない文字数で見る必要があるよう…

私は元アパレル店員だ。 ゆえに、こういうのは非常に気になる。 視線の先にある台には、サイズ別＆種類別でトップスが置かれているはず………だった。 しかしそこにあるのは、多くのお客さ…

『最初は大きな岩みたいな怪物だったんです。鉄塔のくらいの大きさがあって、どんどん人間を踏み潰していくんです。人間が蟻みたいな感じで。それが次に見ると、雲に乗った男のひとに変わって…

2023年3月6日、事件は起こった。 小説投稿サイト『カクヨム』は7周年の生誕祭イベントに沸いていた。 その日の12時、KAC2023の3回目のお題として「ぐちゃぐちゃ」が発表さ…

人類社会における『客』と『カミサマ』は同一のものである。 しかし宗教を解さぬ今、カミサマは存在しうるだろうか。 客とは己の存在意義を擁護するための、極めて自己満足的な妄想にす…

原因不明の過眠症で眠り続ける少女と彼女を取り巻く大人たち。それぞれが抱える孤独と悲哀が夢に溶け出す時、少女は夢の中で目覚め大人たちの秘密を無邪気に弄ぶーー。 森ノ宮有紗は前例の…

一条羽菜は何事においても常に一番だった。下なんて見る価値が無いし、存在しないのと同じだと思っていた。 高校に入学し一ヶ月。「名前は一条なのに、万年二位」誰が放ったかわからない台詞…

ぼんやり、ふわふわ、あてもなく。 意味もなく。 史上最強のぬいぐるみについて考える。 777字。 /////////////////////////////////////…

夢を見るもの、夢に見られるもの、

大学を卒業してフリーターとして生活してる彩木潤平は画家になることが夢である。 とある夏の日、やる気をなくして悩んでいた潤平は、気ままに都内の美術館へ足を運ぶ。 そこで白いワンピー…