「ただわたしだけが」を含む小説

時坂杏奈は仕事をクビになり、彼氏にも振られた可哀想な子である。 だが、捨てる神あれば拾う神あり。 偶然出会った神によって、即席勇者に仕立て上げられてしまう。 だが、ともすればスラ…

育ての親の遺品であるブローチから現れたのは、獣の耳と尻尾を持つ全裸の美青年だった。孤独な少女は不思議な美青年とであう。そして自分の不思議な力とも向かい合うことになりー。 無自覚…

　彼を絞め殺そうと思う。というか、今だったら絞め殺せる。 　わたしは、広場の中央にいる、国王という人をにらみつけた。 　彼が国王だって？　そんなの誰にも聞いていない。 　 　早く…

RPGゲームのカフェ店員に憑依してしまったOLが決められたルールの中でハッピーエンドを目指す。 ①「はーい」しか言えない ②決められた範囲を往復するしか出来ない ③自宅では自由に…

早くに両親を亡くした穂花(ほのか)だが、ごく普通の高校生活を送ることができていた。 とある神に溺愛されているということ以外は。 「わたし以外をその眼に映すこと、赦しはせぬ」 …

趣味で小説を書いている主人公、桜　吹雪。ラブコメが読むのも書くのも大好物！ 今回の僕の書く主人公は、容姿端麗の富裕層ご令嬢で名前は、藤堂　梨々香ですっと。 「ちがわーい！わたしは…

逃げ惑いながらも鬼は増えていく……

ある日探偵のおれに十五歳の少女が依頼してきた内容は、「わたしが殺人鬼の生まれ変わりではないという証拠を見つけてください」という馬鹿げてはいるが、切実なものだった。

　――ある日のこと。 『一《かず》……真《ま》……』 　近くの高校に通う平凡な高校生・天道一真は、謎の声を聞いた。 　誰なのかはわからない。でも、どこかで聞いたことのあるよ…

　「お、落ち着け、すべて前世の記憶だ」「そ、そうよね、今のわたしたちには関係ないよね」 『生まれ変わったら、子供を作ろう』『うん、絶対』 「い、言ってないぞ」「わ、わたしも答えて…

国王である父は敬虔で、神へとよく祈っていることは知っていた。 だが、だからと言ってこの暴挙はどうかしていると言わざるを得ない。 父はある日突然、城へと連れて来た女性をわたしの…

　ある春の深夜、三十歳過ぎでほぼ引きこもりの女性、実理は散歩をするため近所の自販機を目指した。その自販機で小学校時の同級生、石田宏樹とばったり出くわしてしまう。 　そして帰り道に…

とある田舎出身のナスターシャは、ある日聖女の力を授かり王都の学園へと編入する。そこで出会った未来の王の婚約者、公爵令嬢ダリア。ダリアはナスターシャに辛辣で、顔を会わせれば厳しい叱…

夕立を見て、わたしは彼を思い出す。「ぼくが雨が好きなのは、それが日常の中にあるささやかな非日常だからだろうね。」きっとわたしは彼と同じような理由で雨が好きで、けれども彼はわたしの…

中学1年生のクボタナキは、母親から日常的に暴力を受けていた。初めて顔を殴られた日、ナキは公園でイガラシと出会う。 お前の母さん殺りに行こう。彼はそう言った。 ※実父からの娘…

子どもの頃からの夢だった保育士になって五年目の夏。私の身に突然襲いかかった病。それが『双極性障害』だった。 双極性障害とはこころの病の一種で、ハイテンションで活動的な躁状態と、…

親代わりの祖母が死に一人になってしまったシャーリーは、祖母の親友である侯爵夫人に外の世界を学べと誘われ、まずは侯爵夫人のところで侍女として働き始めるまでちょっと時間がかかります。…

わたしを支えてくれた、本当の名前も顔も知らない人びとへ。