「足跡」を含む小説

十九世紀初頭。 大英帝国の南に位置する島国・エルコム帝国では、恐ろしい疫病が蔓延していた。 激しい腹痛と下痢、嘔吐という苦しみが続き、顔は青白く変色させ、生きた屍のような姿になっ…

それは、記憶を失くした少年の逃走劇。 それは、過去に囚われた男の復活劇。 それは、未来を捨てた殺人機械の愛憎劇。 逃げろ。暴け。殺せ。 欲望の街を駆ける者たちの足跡を紐解けば…

草昧の世、星はまだ若く、人は弱かった。 その時代その世界では、人間は自らの種を〈ゾブオン〉と呼び習わしていた。〈ゾブオン〉はその恐るべき繁殖力でもって、北の大陸の隅々にまで蔓延っ…

新聞社からインタビューにやってきた主人公は、 今話題の人間加工工場へとはじめてやってくる。 でも、工場の取材は思ったほど面白くなかった……？ ↓前回の投稿↓ 『もう足跡を踏…

ひきこもりの主人公は自分の足跡で生活が一変。 足跡の上を通れなくなってしまい旅に出る。 でも、旅に出てもますます生活は追いやられていって……！？ ↓前回の投稿↓ 『拷問式ア…

大寒波で降り積もる雪。 深夜に家路を急ぐ男。聞こえてくる足音。 振り返った男が見たものは？ 大寒波が過ぎ去った数日後、夜に家路を急ぐ女。 聞こえてくる足音。振り返った女が見たの…

全てが白い灰に覆われた世界。 ¨私¨は記憶を頼りに灰の道を進む。 足跡も、記録も、何も残らない、旅。 ¨私¨の進む先に目指すものはあるのか。

スティール・ライフ シリーズその１ あらすじ / 登場人物 違法オートマタの一掃作戦に参加した”きみ”は、目を覚ますとIDを奪われ別人になっていた。自分のIDを取り戻すため、…

【完結済】死者は燃やして、その魂を天に昇らせなければならない。そうしなければ、魂は凍りついて、永久にこの世界に閉じ込められてしまうから――。 魂までも凍りつくといわれる世界。オン…

ありとあらゆる生き物は五歳を越えると、それぞれ自分だけの能力のトランプ・カードを一枚授かり、それを生かしたり生かさなかったり奪い合ったりで生活している。 ジョーカー。それは他のカ…

アネンサードとは、すでに滅びたと信じられている異能の人種の呼び名。教会は何百年もかけて彼らを追い詰め、彼らが生きた記録まで否定した。そんなものはおとぎ話に過ぎないと。 中世の面影…

（case.1）〈次はオマエだ〉 公園、交差点、裏路地、駐車場……。 あらゆる場所で起こる殺人に、謎のメッセージが残されている。 連続殺人なのか。何を伝えたいのか。 動機究明専…

この寺は桔梗が咲き乱れる所として親しまれていた。そこへあでやかな桔梗の花に似た若い女性がこの寺を任された。彼女は一族の歴史上の最大のミステリーである明智光秀の真髄に迫る。

ノックスの十戒の内、九つのルールが守られた「読者への挑戦状」付きミステリ。 不動久遠は殺された。 大学卒業を祝し、森奥の別荘で祝賀会を開くこととなったゼミ生の面々は、雪に残る謎…

コロナウィルスという災厄と闘うのは上下の通りだけではない。 疫病に対する戦線はより広範でより深いものである。 そこに現れたアマビエと呼ばれた聖処女に誘われ、私もまたペンを槍に戦い…

——20世紀初頭。世界は帝国主義の支配により分裂と統一が繰り返される中、やがて訪れる混乱へゆっくりと歩みを進めていた。 日本人の青年『シン』はとある影の足跡を追い、世界を巡る…

言葉は生き物だ。 わたしの歩いてきた足跡が、わたしにとってのその言葉を形作っていく。 広義でいうならば正しい言葉などない。 ただ、コミュニケーションの道具であるという言葉の側面か…

記憶と幻想の境目に位置する香港。まさに深海に漂う魔法の都市で、息子が消息不明になった。母親のモエは漆黒の九龍城砦に飛び込んで、得体のしれない深海生物と息子の足取りを追う。やがて息…

名前の無い「ぼく」はある日、家出を決行する。夏の厳しい暑さの中、知らない街を歩き続けるが……

夏と冬の足跡を描いて。