足跡

こい

こい【恋】①さまざまなものに特別な意味が付与されること。たとえば、ただの平日だったあの日。あの人の住む町。あの人が好きだと言った映画。一緒に出掛けた時に褒めてくれたワンピース。似た風貌の人。同じ方言を話す人。いつも着ているシャツのブランド。一緒に歩いた帰り道。知りもしなかったゲーム。あの人の嫌いな食べ物。きれいだと言ってくれた髪の手入れ。

②美味しいものを食べた時思い浮かべる人がいること。その日あったささいなことを話したいと思う人がいること。行ってみたいと思っていたところに、一緒に行きたいと思う人がいること。眠る前、不意に用事もないのに声が聞きたくなること。

③傷ついても、相手の想いや考えていることを知りたいと思うこと。理解したいと思うこと。同時に、理解して欲しいと思うこと。

④懐疑的だった「ずっと」「未来」「いつまでも」「永遠」を信じたいと思い、口にするようになること。

⑤直接触れ合うと、何かがそこから伝わりあい、言葉を用いずに相手への感情が伝わっていくような気がすること。また、伝わってくるような気がすること。

⑥どれだけ考えても、その想いが尽きないこと。また、考えれば考えるほど、増幅していくこと。