くそすばらしき僕の世界　―殺意百景―

（case.1）〈次はオマエだ〉
公園、交差点、裏路地、駐車場……。
あらゆる場所で起こる殺人に、謎のメッセージが残されている。
連続殺人なのか。何を伝えたいのか。

動機究明専門の部署、殺意のプロ、逃越が立ち向かう。
「殺意はね。忍び寄る訳でも潜んでいる訳でもない。いつもすぐ傍にあるんだ。」


（case.2）〈夜桜密室〉

四月。桜が満開となった庭園で変死体が見つかる。
桜の絨毯の中に横たわる遺体。足跡はない。

粛々と捜査を行う警始庁捜査一課。
その中で殺意はより残酷に、色鮮やかに、花開き始めていた。