死神の足跡

十九世紀初頭。
大英帝国の南に位置する島国・エルコム帝国では、恐ろしい疫病が蔓延していた。
激しい腹痛と下痢、嘔吐という苦しみが続き、顔は青白く変色させ、生きた屍のような姿になっていく。国中の病院や路地裏からは、感染者たちの呻き声が響いていた。
まだきちんとした医療設備や公衆衛生が整っていない時代。それ故、国民の多くが死に至ってしまう。感染症が猛威を振るう時代に争う、医師たちと幼い王の姿を描く。



※この作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。