「日 掌編」を含む小説

※同じ作品を、自サイト「ハノカイレ」（https://www.hanokaire.com/）にも置いています。

次の日に履く靴は、前日に出しておく。そして、家に帰ってきたら靴はしまう。 このルールを破り続けている不届き者が、二人で住み始めたこの狭い家に二人もいる。

ある日、男はゴミ捨て場で羽のついた不思議なスリッパを拾った。 なんの気なしに拾ったのだが、そのスリッパは男に自由に与えるものだった。

半年前に越していきた町が、自分に染み込んでいく。 スマートフォンを持たずにコンビニも行けるし、缶ビールを直に手で持って帰られる。 ぼろぼろのスニーカーで歩いて、公園で缶ビールを開…

友達の日菜子が連れてきた恋人の直孝は、私のセフレだった。 さらに、そこに日菜子の間男がどなりつけにくる。 どうしようもない修羅場 そこから逃げた直孝と私は、ホテルにいた ま…

第18回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画参加作品：テーマ「傘は持たない」 私は傘の下にいる事を辞めない。傘の下にいるという現実から逃げない。この場所を放棄しない。 その立…

7月26日は「幽霊の日」だそうなので、それっぽいものを書きました。

高校最後の日、わたしはいつもよりも念入りに身支度して家を出る。 かばんのなかに、ひそかなあのひとへの贈りものを忍ばせて。 女子高生の卒業と恋の終わりをテーマにした掌編です。

ちょっと思い付いたネタ、 昔から頭にあるけど形になっていないもの、 しらすの脳内で繰り広げられるコントみたいなもの、などなど。 適当にその日の気分で綴ります。 しばらく文章を書…

7/14はひまわりの日と呼ばれているそうです。 なんでも、日本初の静止気象衛星ひまわり1号が打ち上げられた日なんだとか。 これは、そんなひまわりにちなんだちょっとだけ未来のお話で…

近未来の日本。歴史上の偉人、政治家、芸術家などが訪れる時代に取り残されたような集合住宅があった。その住人（僕）の部屋にその日訪れたのは果たして……。ちょっぴりスプラスティック感も…

Twitter上で2021年11月に開催されたお題企画「Novelber／ノベルバー（綺想編纂館　朧さん主催）」の参加作品集です。現代ファンタジーや怪談など、様々な世界観で短い物…

6/25「百合の日」に合わせて書き始めて遅刻した掌編。 白髪メカクレ村の幻想因習百合

推理クラブでお互いの推理力を競う祥平と伊沙子。 今日の出題は祥平から。 制限時間五分で伊沙子は謎が解けるのか。 そして、さらなる謎に伊沙子はどうなる？ 青春推理ミステリー …

ある日、あなた（僕）は、ハッと目が覚めます。 奇妙な気分に襲われているあなたに、女性が優しく声をかけて介抱してくれました。 彼女は不幸だった自分をすくってくれたようなのですが あ…

800文字の掌編小説。 千年を渡るおとぎ話。 名もない雨女の最後の物語。

ある夏の日――ぼくと彼と彼女の関係は、線分ではなく三角形であることを知った。

第4回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画参加作品：テーマ「明日また会えたら」 今日もシンデレラを探す人々で歓楽街は賑わう

　雪が降っていた。二月になっても、一向に寒いままの日々が続いていた。 　ユキと出会ったのは、そういう日だった。