「夏」を含む小説

　小田の『うつ』の病態を描いたエッセイ。

『競作：虫取りするガキをニコニコしながら眺めるお姉さんの謎』に参加した全作品の講評です。 ひと夏かぎりのお祭り、宴の始末をいたしましょう。 予想外に参加者が続出したことで、と…

　宗教国家クルサール王国では、年に一度、夏の涼をとることを目的とした宗教色のない『納涼祭』が開催される。 　人々が純粋に祭りを楽しむその日を、聖女の息子・リツィードはよく知らない…

夏祭りのあと、祭り会場の真北にある祠まで肝試しに行くことになった。……

またこの時期が来ましたね、私の生まれ育った町にまた来れるだなんて嬉しい。 いろんなところが変わってしまっている、道も何もかも違う私はそんなに長く入れないからみたいところだけ見てま…

　俺、風間夏輝（かざまなつてる）は新卒四年目の会社員で大の夏嫌い。 　八月のお盆も迫ろうかというある平日、夏なんか滅べばいいのにとまだまだ明るい夏の夕空を呪いながら会社から帰って…

　田舎に帰ったぼくの夏の思い出。

【東京創元社×カクヨム　学園ミステリ大賞応募作】 　私立葛望学園高等部の三年生・磐田清樹は、同じく一年生の弟・靖樹とともにゲーム実況でネットを賑わせていた。 　そんなある日、学…

彼女と2人で海に飛び込んだはずの僕は気がついたら列車に乗っていた。

夏の終わりの、妖怪のうわさ

気が弱そうに見える。気味が悪い。キラキラネーム。腕っぷしが弱い。様々な理由で子どもたちの間では簡単にいじめが起こる。 そんな小さな小学校。真夏の狭い教室に四十余人が押し込められて…

友人の夫が、いわゆる「食い尽くし系」なのだという。大盛りの食事だけでは満足できず、ひとの食事に手を出したり、冷蔵庫をあさって空っぽにしたり、子供のおやつすら取り上げて食べてしまう…

大学の部室棟の階段を昇る。 大学1年生の、初めての夏。 オカルト研究会の僕は、何故かテニスサークルの部室に向かっていた。 手元にある箱を見つめる。綺麗な絡繰り箱。 僕は、復讐のた…

父の死をきっかけに十数年ぶりに訪れたふるさとは、 どこか懐かしい風がそよぐだけの、知らない土地でした。

戦争が始まって随分と経つ。 昭和十九年の夏、少女はこの頃毎日社を訪れては、手を合わせて願いを祈る。 大好きなとうちゃんとにいちゃんが、無事に帰って来ますように── そんな健気…

大学2年の夏休み、僕は1人田舎に住む祖母のところへ帰省していた。夕食の席で祖母はこう言った。 「布団に入ったら何も考えず寝付くこと。間違っても手足なんて出したらいけないよ。出した…

かつて大豪邸の庭の奥にあった土蔵には、美しい青年が閉じ込められていた。青年は誰にも話しかけられることなく、忘れ去られたようにただ時間だけが過ぎていく。どれほどの時間が経っただろう…

お金持ちの友人との付き合いに嫌気が差した男は、見返してやろうと友人を肝試しに誘う。そこで起こる冷や汗物語。