災害級とも言われる真夏の暑さの中で出会う、会社員の男性と自称「夏の精霊」な女性との物語。出会いとふれあいの雰囲気から感じられる「いつも通り」のような空気がとても心地よくて、ふたりの「今」と「これから」をじっくりと見守っていたくなりました。意外とこちらと似通っている精霊界の様子や、精霊な女性の激務っぷりにも笑ってしまったり。とんでもなく暑いこの夏の中で出会えた、じんわりあたたかい物語。もしかしたら、この夏だからこそ出会えた物語なのかもしれません。