「ため息」を含む小説

五円玉を大量に貯金し、素敵な男性との「ご縁」を求める少女・双葉はいつも憧れの男性像を妄想していた。 でも現実はその妄想話を仕方なさそうに聞いてくれる親友・小百合と過ごすだけのち…

形にしたい小説の 習作的散文です。 ひたすら、 低浮上にさすらう日のため息。

　鈍色の鱗に覆われた指の隙間から覗く王女の顔は、生気を失ったように瞳を閉じていた。 　王子は王家に伝わる宝剣の柄の感触を確かめながら、自身の背丈の何倍もあろうかという竜と、それに…

選考対象作品　カドカワBOOKS×カクヨム“日帰りファンタジー”短編コンテスト 悪魔の世界に住んでいる、悪魔のアッくん。ある日、謎の古着屋で、天使のふわふわ着ぐるみセットを見つ…

強面の父親がある日連れて帰ったのは、強面のお嬢さん（生後45日、入れ墨あり）でした。 でかくてごつくて、甘えん坊でインドア派なジャーマンシェパードの話。

主人公たちの国は竜に守られていた。 しかし、ここしばらく国民たちを苦しめているのは王。守り竜は現れない。 ため息をつきながら暮らす主人公たちの前に現れたのは、一匹の犬だった。 …

あらすじ Ａ.Ｄ. ２０２９。前世紀の最後の大戦以降も、世界の戦争・紛争・内戦は、様々な理由で行われ続け、その形態も、生身の兵士による直接的な戦闘から、機械兵器・ロボットなどの無…

ため息を吐いて、逃げた幸せがこの空間いっぱいの酸素を飲み干したとき。 それは幸せなゆめに、落ちていくの。 剣崎一としての初作品「あまいゆめ」の番外編になります。 番外編のみでも…

楽しいドライブのはずだったのに、エコーラインは大渋滞。 小さなトオくんが泣きだし、ユミちゃんがため息をついたとき。 おばあちゃんが窓の外を眺めて…… 限りなく実話のお話。

現代詩の文学を槍にして、新たな近代詩文学に挑む奏熊とととの一生を捧げた詩集、詩の全体からイメージにして、様々なジャンルに挑み続けるその姿勢は一遍の詩をヨムより本人曰く「気に入る一…

「狂気とは何なのでしょうか？」 西暦2068年、人の行動や身体現象の解析は簡単なものは遂に終わり、人間の脳の秘密の解明はあと一歩となりました。これさえ完成すれば夢の人工知能の…

モキュキュイーン！ 萌えると変な鳴き声を出すまだ魔力の未熟な悪魔の子供。名前はエミ(オス)。 子供と言っても人間の成人ぐらいには値する。 大魔王の孫で地球を征服する為に遠い星…

常雨の街、ここはそう呼ばれている。 そんなところに引っ越してくることになった”私”は駅前にて”彼”に出会う。 図々しくも私の家に押し掛けようとする彼。 ため息をつきながら、それに…

「空からかわいい女の子が落ちてきますように――」 そんな空想に願いを託すほど、平凡な男子高校生・直（なお）は絵に描いたように不憫な人生を送っていた。 好きでもない女子にフラれ、運…