「あやかし 妖怪」を含む小説

今は昔の物語。 流浪の法師・道登は弟子である制多の、修行の成果を試験することを思い立つ。 旅の途中立ち寄った天嶮で、空を飛んで見せろと道登法師は弟子の制多を崖から突き落とした。 …

　夏休み初日。 　クールで孤高――さらには美人で有名なクラスメイト・雪門≪ゆきかど≫深月≪みづき≫に出会うも、彼女は様子がおかしかった。 　体の調子が悪いのではなく、根本的な部分…

1人の娘の歌に聴き惚れた妖怪が富を授けた。 しかしその後しばらくして妖怪は討伐された。 娘は妖怪に向けて葬送曲を捧げた。

小香は、西遊記の悪役・牛魔王と羅刹女を祖父母に、聖嬰大王(紅孩児)を父に、そして、人間の母を持つ9歳の少女。 だが、それが原因で小香は学校で虐められ辛い思いをする日々を送っていた…

人に仇なす怪異、あやかし、邪法を操る術者達──この世には危険がありふれている。それらに対抗すべく存在するのが、『組織』と呼ばれる超国家的対魔団体である。 組織の日本皇国支部、西支…

裳付姿の僧侶とは仮の姿、唐国渡りの不老不死の仙人道登は、恵満という男に請われて八幡の地を訪れていた。水害で流された八幡と山崎を結ぶ大橋の普請にて、人足の男が次々と行方知れずになる…

静まり返る放課後の教室に、“何か”がいる――。 少女の目に映るのは、幽世（かくりよ）の影。 日々強まる巫者の力。しかし彼女は頑なに怪異を否定する。 拒絶の裏に隠された真実とは………

ライブアイドルオタクでアイドルを学ぶ高校に通う姉　日向明里と、格闘技武術オタクの小学生　日向茂。 事故で両親を失ってから、姉のパートが部屋に引きこもっている弟との二人の生活を支え…

カクヨムコン10最終選考落選が思いのほか悔しかったので、加筆修正して新規に連載開始しました。 https://kakuyomu.jp/works/1681862217595171…

「その辺りじゃ、今も紅葉を『サイノカミ』の衣替えっていうんだってさ」 艶やかな紅葉の下、妖怪猫の言葉に、ふと、思い出す。 ――遠い昔、傍にあった彼の人の姿を。 孤独な烏は、ある…

川崎の夜を彩る「かなまら祭」。提灯の灯りが揺れ、太鼓や笛の音が境内に響く中、突如現れた異界の魔物たちが祭りの象徴である神輿を狙い、混乱が広がる。 探偵・佐藤と魔族のレイは、迫り…

主人公・二見恒は外の世界への憧れが人一倍強かった。幼い頃から病弱で、外に出る機会があまりなかったからだ。 成長につれて身体も強くなっていき、高校では登山部に入ろうと決意する。 し…

藤森七葉(ふじもりなのは)、22歳。IT系企業に新卒入社し働いていたが、思うように仕事ができず試用期間で解雇される。 傷心の七葉は、行きつけの喫茶店「アルカナム」を訪れ、兄弟店員…

馴染みの古本屋で、奇妙な手記を見つけた。不可解な出来事が数多く書かれている。ホラー短編集のようだが、都市伝説の備忘録のようにも思える。フィクションなのだろうが、妙なリアリティをも…

⁠◆◆明治レトロ・和風シンデレラファンタジー◆◆ 「――おまえを祓えるわけがない。 　あきらめて、俺と生きてくれないか」 稲荷神社の娘・遥香（はるか）は、妖狐の血をひく…

川崎市――昼夜問わずラーメンの行列が絶えないこの街で、探偵業を営む佐藤は、失踪した若者の行方を追う依頼を受ける。最後に目撃されたのは、大師商店街で「どうしても食べたいラーメンがあ…

夜鳴咲吉は「不運」の持ち主だった。本人の意思に関わらず周囲に不運を招く体質であり、ある日咲吉はそれに耐えきれず人里から離れる選択を取る。 　 「お？おおっ！！咲吉ではない…

流浪の道登法師とその弟子制多の姿は、那古野荘近くの竹林にあった。 白狐の妖仙・初連を訪ねる旅の途中であったが、そこへ一羽の燕の式神が現れる。 足を止める師弟の前で、燕は姿かたちを…

害妖安全対策課の副主幹、田崎は、軽バンの中から住職と共に大鷲山をじっと見ていた。 相対するは害妖・餓者髑髏、迎え撃つは警察、自衛隊、消防署、市役所害妖安全対策課、そして神社仏閣。…

皿屋敷学園の中等部の学生、望月従吾は一年生にして番長である。そんなある日、オカルト研究会の会長、景川ひかげと出会うことで世にも奇妙な体験をすることになった。不気味で不可思議な事件…