概要
ヒト、モノ、アヤカシ、キカイ。宿る数多の想いに「境目」はあるのだろうか
藤森七葉(ふじもりなのは)、22歳。IT系企業に新卒入社し働いていたが、思うように仕事ができず試用期間で解雇される。
傷心の七葉は、行きつけの喫茶店「アルカナム」を訪れ、兄弟店員「空木蓮司(うつぎれんじ)」「空木壮華(うつぎそうか)」に愚痴を聞いてもらう。
だが実は、蓮司と壮華は人間ではなく、妖力を持った「妖狐」の兄弟であった。
謎の存在「影」に襲われ、自室に住めなくなった七葉は、当面住み込みの形で「妖怪喫茶」アルカナムで働くことになる――
「影」の正体とは、そして七葉と蓮司の関係の行方は。
あやかし集う喫茶店での、不可思議な日々が始まる。
※アルファポリス・ネオページにも掲載しております(サブタイトルなし)が、カクヨム版は若干の加筆を行っております。
傷心の七葉は、行きつけの喫茶店「アルカナム」を訪れ、兄弟店員「空木蓮司(うつぎれんじ)」「空木壮華(うつぎそうか)」に愚痴を聞いてもらう。
だが実は、蓮司と壮華は人間ではなく、妖力を持った「妖狐」の兄弟であった。
謎の存在「影」に襲われ、自室に住めなくなった七葉は、当面住み込みの形で「妖怪喫茶」アルカナムで働くことになる――
「影」の正体とは、そして七葉と蓮司の関係の行方は。
あやかし集う喫茶店での、不可思議な日々が始まる。
※アルファポリス・ネオページにも掲載しております(サブタイトルなし)が、カクヨム版は若干の加筆を行っております。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!喫茶店に集う、癖の強い妖怪さん達があたたかい!
物語は、主人公の七葉が仕事をクビになったところから始まります。七葉は両親との関係があまり良くないものの、大事に思う気持ちもあり、複雑な感情を抱えています。そんな中、突如現れた『影』に両親が取り込まれ、消失してしまいました。
七葉は双子の妖狐に助けられ、常連だった喫茶アルカナムで働くことになりますが、そこで、妖怪たちが実は客として訪れていたことも知ります。彼らはとても癖が強いものの、決して悪い妖怪ではなく、あたたかく人間味にあふれていました。
『影』の正体を追う物語の中で、特に印象的な点は、双子の妖狐との関係性を深めつつ、七葉自身が成長を遂げていく過程にあると感じました。彼女の内面的な変化…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読めば、きっと癒される! 大人女子のファンタジー×お仕事モノ作品!
主人公の七葉(なのは)は、新卒の会社員……だったのですが、物語の開始早々に解雇されてしまいます。
落ち込む彼女を、やさしく受け止めるのは洋風喫茶店「アルカナム」の双子のイケメン店員。
おいしいケーキとコーヒーで、ささやかな癒しの時間を過ごしたのもつかの間。
七葉は、謎の怪異に襲われてしまうのですが……。
まるでドラマを見ているように、一気に読んでしまいました。
怪異といった、ファンタジーの要素もふんだんにある作品なのですが、七葉の気持ちや境遇がとても身近で共感しやすいためか、とてもリアルな感じが伝わります。
なにより、七葉を癒したケーキとホットミルクの描写がもう、たまりません!
読んでい…続きを読む