「死とは」を含む小説

第一章は、竜騎士が誕生するまでの物語。 世界は、ある『ことわり』に支配されていた。 それは、弱肉強食。 強大な力を持つ種族が、世界の覇権を握ろうと乱立するいにしえの時代。 理力…

二◯二二年、三月十二日。 林真記介は三十四歳の誕生日を迎え、旧友の結婚披露宴の場で高宮万里の死を知る。 十一年前の震災で行方不明になったという万里は、真記介の高校時代の親友で、と…

「ラダベル・ラグナ・デ・ティオーレ。お前との婚約を破棄する」 　ティオーレ公爵家の令嬢であるラダベルは、婚約者である第二皇子アデルより婚約破棄を突きつけられる。アデルに恋をして…

「働けないお前に生きる価値はない！」　 　 　物心ついた時から奴隷番号百三番として生きてきた少女はいつかこの状況から抜け出してやると希望を捨てずに、虎視眈々と脱走のチャンスを狙っ…

戦乱の大陸ハームレイ、その中で最も大きく安定しているのが、騎士の国ベルムンティア王国である。そのベルムンティア王国の近衛騎士、エスティオ・アストールは若手ナンバーワンと呼ばれる実…

声を保存する魔道具に残された人々の声、そこにはとある学者が人々に聞いた、王族のスキャンダル。 『どうしてこの国から神の加護がなくなったのか』 彼はそれを調べるために死の間際まで研…

あの日出会った少女は何処に。男は人生を賭けて一人の女を探し続ける。

羽島 祐（はしま ゆう）の初恋は、『英雄幻想記（えいゆうげんそうき）』というゲームに登場するキャラクターだった。 しかし、彼女はゲーム中盤で命を落としてしまう悲劇な運命を背負っ…

奈良時代の人物、長屋王。彼が死に追いやられた『長屋王の変』を題材にした、歴史小説です。 『散華 ～歴史人物死に際アンソロジー～』（同人誌）に掲載していただきました。

邪龍が天龍に滅ぼされてから既に五百年。しかし今もなお人々は邪龍が今際の際に放った死の呪い、通称“黒い霧の呪い”に苦しめられていた。“黒い霧の呪い”を唯一祓うことのできる言祝師（こ…

人間が嫌いな野良犬と人間になりたい人形の物語

商会勤めのボルドーは突如付け馬に左遷されました。 付け馬は借金取りとして債権者に張り付かねばなりませんが、債権者達はなんと冒険者。 しかも債権者達は一獲千金を目指し、遺跡探索に行…

雪に囲まれた王国ロナ＝ディアート。その国では世襲ではなく瞳の色によって国王が決められていた。 継承者エリザベスは、結婚を直前にして婚約していたクライヴ王子を亡くしてしまう。代わり…

創作三国志。「繭の中～水鏡の死～」の水鏡視点の話です。何にも心を動かされない水鏡のような司馬徽が死の間際に思ったことは。少しですが崔州平から水鏡への恋慕の様な描写があります。蚕の…

創作三国志。水鏡先生こと司馬徽の死をめぐる妄想小説です。 三国志に諸葛亮の友人として登場しながらどこにも仕官の記録がない男、崔州平。彼は、諸葛亮たちが居なくなった後も水鏡先生のも…

「死にたいって思うことない？」 そいつの彼女から来たメッセージに戸惑う俺は、高校三年生の一月に、まだ進路を決めかねていた。自動的な人生。自動的な世界。それに嫌気が差した俺と、死に…

今日も黒猫は女のもとに通う。 女から、あるものを抽出するために。 女が猫に語るのは、それまでに見てきた死体の数々。 黒猫は目的を果たすため、彼女の話をただ黙って聞いている――。

自分以外の自分。自分が死ぬところを見ている自分。そして世界もひとつではない。異次元空間が重なりあっている。空間も時間も入り交じっている。過去・現在・未来は今この瞬間に凝縮されてい…

近未来、世界の人々はある薬を強制的に飲まされている。服用しないと、すぐに死に至るからだ。始まりは、某国細菌研究所の爆発。その時から、全てが狂い始めたのだった。

短歌集です。