「携帯」を含む小説

電シャ 逃げる、私は逃げていた 鼻からは 私が先ほど、ぶつけた時に、血管でも切れたのだろう 呼吸の邪魔になるような 鼻血が、漏れだし 口に入り ぽたぽたと 顎から落ちるのを感…

「おお、生きてるぞ～」 顔を寄せた刑事が叫んだ。 その横で可不可が長い鼻を突き出していた。 ふたりの警察官に抱きかかえられて、棺桶からよろよろと立ち上がった。 掘り返された墓穴の…

　十数年前に起きたテレビ局主催の夏季イベント、一日に数万の来場者が訪れるその場所が、日本ではありえない銃火器を持った謎の武装集団の手により、惨劇の舞台となった。 　一瞬で積み上げ…

ある日、地球に隕石が飛来した。大気圏に突入した際に細かく砕けた隕石は、燃え尽き 地上に居た人々にケガ人は出なかった。 その日、大量の流れ星が空に現れ、消えて行った。 SNSでは流…

マンションの一室、殺人事件現場にて。ふたりの刑事が頭を悩ませていた。「もう助からないと悟っていたのでしょうか」「それにしても、死を目前にしたら誰だって救急車くらい呼ぶだろう。しか…

携帯電話にデジタル回線がまだあった頃から、携帯にカメラが標準装備になった頃まで某ショップで店員していた時のお話。 個性的なお客様と同僚に囲まれて、楽しく仕事していた頃を思い出しな…

いつからか圭吾は『妹』という言葉に心がざわめくようになった。しかし圭吾は一人っ子で、妹がいない【はず】である。 そんなある日、圭吾は出会った携帯アプリのゲームにのめりこんでいく。…

＊　前題「人生の潤いは爪切りから」を、思うところあって、上記の通りに変更いたしました。 　2022年3月21日 ある時、爪切りが見当たらなくなった。 まあ、散らかしている私が悪…

★1460、1809200PV、36670応援、3230フォロー超え感謝。 呪われた父親にかけたことで勇者の身体を手に入れる。 しかし、その勇者の身体をもってしても一般人以下の体…

　カクヨム×ツクール短編コラボ企画用に書きました。 　ある時、謎の空間で目を覚ました『俺』は謎の怪異に理不尽に巻き込まれていく。手に持っているのはSNSアプリが1個インストールさ…

それは携帯電話、パソコンが使用されていた時代……。 それらの最先端技術は進歩することなく停滞してしまった。 その原因は― 『魔法』と『魔術』の発達にあった― 誰でも使…

「何もかもに絶望した俺は、携帯端末で怪しい番号に電話した」 宣伝電話を取り続ける話です。

　僕は死にました。長い闘病生活も虚しく、この世を去ることになりました。たとえずっとベッドの上で、時間の大半をゲームに費やした人生だったとしても、たった一つの後悔以外には、何の未練…

携帯電話が普及する、少し前。 当時、陰キャだった筆者は仲間と肝試しをしたいが為に、霊障《れいしょう》に困る妹に対してウソを吐いてしまう。 自前の、今にも壊れそうな白い軽自動車に仲…

　二大麻薬組織が鎬を削り、世界の中心として経済を回すアメリカの中にあって中心を締める島、マンハッタン島。 　そこに暮らす画家志望の少年、ジニー・レデルは休日に偶然目撃した少女、ア…

天気のいい夏の日 あたしは妹と共に河原へ遊びに出掛けた 穏やかで透明感のある川 「どうして川に入らないの？」 「だって、川は真っ赤なんだもん」 4歳の妹は笑う…

2020年の晩秋にこの地上を去った親父へ向けた短歌集です。 そんな「親父」の死に際し、そしてその後も続く私の人生の中での「彼」の影響を歌にしていく予定です。 彼の晩年、私は心の底…

寺本海里は普通の高校生であった。 そんなある日、唯一の肉親である母親が亡くなった…それ以降、住んでいた家を追い出されたり、学校を休んだり怒涛の日々を送る事になった。 ある時、公園…

　意識不明の重体で病院に搬送された自分の女。 　最近何かに思い悩んでいる様子だった彼女の携帯端末を漁って出てきたのは、奇妙なゲームシナリオだった。 　現実世界に存在する人物をモデ…

ご近所さんで同級生。 真子と篠田家の次男の幸弥の、ゆっくりだけど堅実な、甘さ控えめの恋物語。 心に残る風景を共有したい相手は誰ですか？ スマホではなく、携帯電話の時代の物語です…