「地面」を含む小説

短いミステリーです。 世を儚みビルから身を投げた男。 何故か地面に落ちる事は無く天使が近づきクイズを始めるが……

曇天が降り落ちて地面をえぐっているような日だった。さほど過去を覚えさせない街並みが、霧と雨の境のような灰色にぼやけている。各地へと足を伸ばすのに便利な鉄道の駅を持っているこの街の…

ある日空から砂が落ち続けるようになった。 地面はしだいに砂に埋れて、高い場所へ避難するように。 けれど、いつまでたっても砂はとめどなく落ちてきて……！？ ↓前回の投稿↓ 『…

　———【異能力】。 　 　それは地球に突如深海から現れた『巨神獣』に対抗するために、人々に与えられた力の1つ。 　異能力は、特別な能力の他に、ステータスと言う自身の身体パラメ…

保育士として働き始めた小熊蜜柑はとても疲れていた！ブラックな職場に当たってしまい、連日のサービス残業を強いられていたのだ！ 本日も帰りは遅くなり、道は真っ暗だ。家へと続く狭い道で…

「じゃあ、夏休み……あたしと一緒に行っちゃう？ちょっと、取材旅行っぽいやつさ」 　ホラー小説のネタに悩んでいた、大学の文芸部所属・島村紬。彼女は文芸部部長の増岡貴子に誘われて、…

元殺し屋メイドと血飛沫大好き男爵の主従話。 　月を隠していた雲が流れ、月明かりが照らしたのは、木の上で艶やかに揺れる黒髪と、丸い猫目。それに、銃口。 　その瞳がひとつ瞬いたのを…

高校最後の夏休み 卒業後、僕は東京へ行く。 彼女の幸せを考えるなら。 思いを告げたあの場所で、言うんだ。 (M)→モノローグ ◯登場人物 西浦　朝日（男性） 平野　夕夏（女性…

「会社も日本も何もかも、全部無くならないかなぁ」 しがないサラリーマンの俺、茂木颯斗（もぎはやと）がこんなこと呟いたところで、何の意味も無いんだよなぁ。 なんて思ってたんだけど、…

「明日世界が終わるとしたら、どうしたい？」 二人を繋ぐのはたった一つの質問とその答え。そして二人が望んだ世界の終わりは現実のものとなる。 サボりが日課の高校二年生・楠はある雨の日…

滋賀県の甲南では、地面を掘ると「ずにんこ」あるいは「ずりんこ」と呼ばれる灰色の粘土が出てくる。 子供たちは手頃な大きさのずにんこを用いて、よく道路に絵を描いたものだった。 これは…

　ある日突然、普通の人には見えない異形の怪物が見えるようになってしまった女の子、真倉佐奈。 　彼女は突然見えるようになった異形の怪物と戦う力など当然なく、そしてまた……彼女は逃げ…

青、蒼、碧。 あますところなく青に彩られている、美しい世界に、僕は立っていた。 月の光が白く丸く地面を切り抜く。 2018年7月に書いていたものの再掲です。当時カクヨム甲子園…

家庭教師の弓浬慧(ゆみり さと)は初めての訪問先に向かう途中地面に絆創膏が貼ってある道路を見る

あらすじ 【定年を迎えた魔法使いは魔力を返納するものとする】――魔力返納課・第三係に所属するフロアは、定年を迎えたお年寄りから魔力を返還しようと試行錯誤。 【魔王】討伐が古い…

旧華族の末裔である百合宮家の令嬢・花蓮は、6歳の時に地面に向かって顔面ダイブした衝撃で己の前世を思い出す。 前世で親友から攻略を手伝わされた、乙女ゲームのライバル令嬢に転生して…

　時は午前二時……今日も、とある田舎のお墓にて、四人（？）の幽霊達が地面から現れます。 　今日は何をしようかなぁ、あれはどう？　とあれこれ考えますが、長いこと幽霊をやっていると…

私の名前は柊美夜子１６歳の高校１年。 学校帰りに、道端で黒猫が横に成って倒れているのを見た私は、生死を確かめる為猫の側に寄ると地面から丸い円の青く光る中に、私と黒猫が一緒に吸い込…

いつからだろうか。命にすがる気持ちを失っていたのは。ビルに吸い込まれ、飛び込むが、いつまで経っても地面に辿り着かない。永遠に落下する中、懐かしさを覚える燕尾服の猫が言った。「やあ…