「童話ではないかも 童話」を含む小説

【 完結しました！】 人生の大半を童話に費やす童話の国の王女、リリィ。 彼女の優先順位は、一に童話、二に童話、三にお父様で、四に童話。 執事のお小言さえ聞こえてこなければ、何時…

あるところに美しい蝶がいました。 あるとき、蝶は鳥に追われ人間に追われ続けることにうんざりし、願いごとをしました。 すると願いが通じ、蝶はトゲトゲの蝶になったのでした。 棘の生え…

わがまま可愛い姫君が、いつもの通り難題を突きつけました。いわく、「世界で一番美しいものをもってまいれ」さあ、どうなってしまうのでしょう？

あるところに、野心をかかえた、リンゴの女の子がおりました。

　恵の雨を齎す存在、フィレナレイン。全長一キロにも達するこの超巨大生物は、かつては数多く存在していたのだが、今現在ではわずか数体を残すのみにまで数を減らし絶滅の危機に瀕していた。…

もっとこわいもの　やってきた　おおかみなんか　こわくない

　取り入れし者に長寿を与える万物の果実から誕生せし、桃太郎。 　全てを噛み砕く牙を持つ狗、悪しき者を引き裂く爪を持つ霊長類、悠久の時を生きる不死鳥を引き連れて、暴虐の限りを尽くす…

茶碗づくりで有名な陶工は、焼きあがった茶碗が少しでも気に入らないとみんな叩き割ってしまいます。でも割られてしまった茶碗はどう思うのでしょうね。

タイトル通り、新しい干支の物語となっております。

カムパネルラが死んでから一週間後、ジョバンニたちは博士ことカムパネルラの父の家に訪れる。 そこでジョバンニはかつてカムパネルラと一緒に見た雑誌を見つけた。 カムパネルラとともに旅…

トランプの国のスート兄弟は、国を支える重役達。 「傲慢なスペード」 「計算高いダイヤ」 「弱虫なクローバー」 「優しいハート」 スート兄弟は４人兄弟。 ある朝、いるはずのな…

私が彼に会ったのは、九才の時。雨の降る町中だった。 魔術師の家系に生まれて、魔力を持たない私はいらない子として、家族として扱われたことは一度もない。 　――ね、君、僕の助手になる…

美しい羽根を持つ小鳥は、飛ぶことも歌うことも上手ではありませんでした。ある日、小鳥が飛んでいると、何かにぶつかります。

誰もが知っている昔話や童話を、役に立たない現代風アレンジにてお届けします。 一話完結の短編集。不定期更新。お好きなところからどうぞ。 バカバカしい作り話として笑って読んで頂けれ…

君は『白雪姫』を知っているかい？ 　僕は『鏡』。 　魔法の鏡。 もう誰もいない、古い古い城の中。 孤独な鏡の小さな独白、静かな懺悔。 「僕は罪を犯したんだよ。」 …

「愛されたかった」 そう思うのが人なのかな、と思います。

ノムリッシュとは、近代に生まれた新言語。 あらゆる物語をスタイリッシュに変えてくれる。 それは、たとえどんなに悲しいお話であったとしても！ ↓前回の投稿↓ 『牙も爪もない人…

たったひとり　惑星で生きる男の子と、言葉を話す白い星たちのものがたりです。 （１０分もかからず読めます。思い入れのある作品なので、多くの人に読んでほしいです）

災害で妻と子供を失った男が、自分の不遇を嘆き死を意識していた。そんなおり、節分の日に、死んだ子供の作った鬼の面を付け、「鬼はウチ」と豆まきをしていたら、本当に鬼たちがウチにやって…

俺、私立探偵の乾宗十郎は、ある日妹から『困っている友人の依頼を聞いてやって欲しい』と頼まれた。 どうせこっちも仕事にあぶれていたところだからなと出かけた。 件の友人は児童養護施設…