「見えないよ」を含む小説

その『異界』は、懐かしい古本屋を思わせた。 『異界』。ここではないいずこか、無数に存在し得るといわれる並行世界。 未知の世界を観測すべく選ばれたのは、刑の執行を待つ死刑囚Ｘであ…

マッシブ王国の新国王として即位した若き王、アスベル・ナックルライフ。 拳こそが最高のコミュニケーションだと信じる彼は、民草の笑顔のために今日も強敵と殴（かた）りあう。 そんな彼の…

ある日、駅前にあった大型の本屋『尾張国屋』が跡形もなく消えてしまっていた。毎日のように、本屋に通っていた太郎は、大きな衝撃を受けるとともに、消えてしまった原因を探りたくなった。い…

わたしが家に帰ると、縁側で待っていてくれたおばあちゃん。インテリで優しくて素敵なおばあちゃん。縁側にその姿が見えない時、わたしは小銭と図書券を持って本屋へ歩く。

古ぼけたトラックの扉を開けると、両面にぎっしりと並ぶ本、本、本…… 階段を登って足を踏み入れれば、紙やインク、文字と意味、祈りや願いの匂いに包まれる。試しに一冊の本を手に取るけれ…

　ぬるい風が墓場の方から吹いてきたように、足元をするすると通り抜けていった。どこまでも続く長い道は、眩い光を浴びて、幻のようにぼんやりと白く光って見えた。どこへ行くとも当てがある…

浮気した夫と離婚した私は、引っ越した先の街で、不思議な古本屋を見つける。 私を待っていた、と店主が差し出した古本は、確かに私の心を軽くしてくれる一冊となるのだった。

この世界には、知られていない秘密がたくさん隠されていて、カズミの出現は、多くの若い少年を目に見えない絆で結び、その背後にある真実を共に探求している

　聖レイシス帝国は、疲弊していた。 　祓っても祓っても一向に収束する気配のない瘴気と魔素、日々増えていく魔物の討伐で。 　休みなく続く浄化と討伐に終わりは見えず、世界を徐々に魔素…

魔物使いのテイラーは、ある日突然パーティからの追放を言い渡されてしまう。 その理由とは、テイラーがスライムばかり仲間にしていることだった。 「スライムは一匹だけだと雑魚」「複数匹…

人類が誕生するにあたり、諸説様々にある。 私達、人は、人間はなぜ誕生したのか？ 見えない処での、神々や、もっと広く言うなれば、宇宙からの目的があるのかもしれない。。。

故郷を追われた名もない白猫は、吹雪の夜の微かな光に導かれる。蒼い瞳に映る一日の始まりは、どう見えているのだろう。

うだつが上がらない同心、神山仁助はとある少女と関わるうちに、不可思議な事件に出会ってゆく。幼いころに神隠しにあった少女は、人には言えない秘密を背負いながら、捕物を陰ながら手伝って…

男娼である藤之助は、何一つ自由がなく飼い殺しにされるだけの毎日に、生きる目的を失っていた。彼を辛うじてこの世に繋ぎ止めているのは、幼い頃に生き別れになった最愛の妹の存在であった。…

普通のOLである相馬結慧は休日出勤の朝、突然地面に吸い込まれて異世界へと召喚された。一緒に地面に吸い込まれた陽菜が「聖女」で、結慧はただ巻き込まれただ けらしい……。 【以降…

世界には、女、強い男、弱い男がおり、強い男は知識労働に、弱い男は肉体労働に従事していた。 女の恋愛対象は強い男だけとなり、弱い男は社会から見えない存在になっていった。 沙織は2…

普通の人には見えない存在ーー精霊ーー それを見ることができる者を祈祷師と呼ぶ。祈祷師は、迫り来る自然災害などから世界を守るため日々戦っていた。 幼い頃から精霊を見ることができた…

初めてのホラーに挑戦するために執筆しました！ こう見えてある動画サイトでホラー実況を夜に見てる趣味をしておりまして、せっかくだから自作の小説でホラーに挑戦してみようと思ってやって…

　大学の入学式が終わった日、桜を撮ろうとスマホを構えた椎葉大貴（しいばだいき）はそこにいた美人な女性に思わずシャッターを押してしまう。盗撮だと落ち込んで友人に相談するも、友人には…

　勇者として旅を始めて10年。数々の出会いと別れを繰り返して、ようやく旅の終点である魔王城に辿り着いた。しかし、伝説の装備に身を包み魔王に挑むも、そう簡単に勝たしてくれる相手では…